日本共産党第7回大会

日本共産党第7回大会

日本共産党第7回大会は、1958年7月21日から8月1日まで中野公会堂と品川公会堂で行われた、党の重要な党大会です。この大会は、前回の第6回大会の方針を引き継ぎつつ、党の体制を正常化し、さらなる前進を図ることを目的としていました。

準備過程と議論の展開

大会準備においては、第6回大会で選出された役員と、六全協で選ばれた役員が合流して準備作業が行われました。この過程で、討論誌『団結と前進』が発行され、党章の草案が検討されるなど、党内で広範な討議が展開されました。党章草案は、綱領と規約を統合したもので、1957年に作成されたものが大会に諮られました。

主な議論は、宮本顕治が代表する「反帝・反独占の民主主義革命」という立場と、春日庄次郎が提唱する「構造改革・社会主義革命」に関する意見の対立がありました。このように、異なる立場が互いに意見を交わすことによって、党内の議論が深まりました。

一方で、スターリン主義に対する根本的な批判を行った沢村義雄（筆名「西京司」）は、その草案に反対する立場を示しました。しかし、彼の主張は関西地方委員会の機関誌にのみ掲載され、より広範に意見が収集されていた『団結と前進』には載りませんでした。

大会の結果と新たなリーダーシップ

第7回大会では、党綱領の改定に関しては継続審議となりましたが、当面の行動綱領と規約は採択されました。この大会における決定事項は、その後の日本共産党の方針に大きな影響を与えることとなります。

大会の後に行われた第1回中央委員会総会では、中央委員会議長に野坂参三が、書記長に宮本顕治が選ばれるなど、新しいリーダーシップが打ち出されました。これにより、党は新たな方向性を持って活動を進める体制を整えました。

日本共産党第7回大会は、時代の変化に対応する中で、党内の統一と新たな進展を目指す重要な機会であり、歴史的な位置づけを持っています。党員たちの間での活発な討論と、さまざまな意見の交錯が、この大会を特徴づけていました。

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