日本共産党（左派）

日本共産党（左派）について

日本共産党（左派）は、共産主義を志向する日本の左翼グループの一つで、1969年に福田正義らによって設立されました。この党は特に山口県を拠点とし、毛沢東主義に基づく立場を取っています。

設立の背景

1966年、山口県内での日本共産党中央指導部に対する対立が激化し、福田正義とその支持者たちが除名される結果になります。これにより、追放されたメンバーは「長周新聞」を発行しつつ、新たに「日本共産党山口県委員会（左派）」を結成しました。

1969年11月、福田たちは「日本共産党（左派）」の第一回全国大会を開催し、この時から彼らは自らを「日本共産党の革命的伝統を継承する唯一の組織」として名乗るようになります。これを機に、「日本共産党（左派）中央委員会」と称し、独自の政治路線を進めていきます。

理念と活動内容

この党は、毛沢東的な理論を基に、山口県を「日本の延安」と位置づけ、中国共産党との連携を強調してきました。1971年には、当時の党議長であった福田が周恩来首相との会談で「日本の真の革命政党の代表」と持ち上げられるなど、国際的な認知度も得ました。しかし、後に中華人民共和国がアメリカと関係を改善すると、別の共産主義派であるアルバニア派へと独自路線を進め、再び毛沢東主義に戻る複雑な経緯があります。

この政党の特徴として、教育に関する独自の見解も挙げられます。彼らは「ゆとり教育」がもたらす個人主義を批判し、時に体罰の必要性を唱えることがあります。

独特の表記

日本共産党（左派）が使用する独特の表記も目を引きます。例えば、「闘」を「斗」、「働」を「仂」と表記するなど、特異な表現が見受けられます。また、韓国を言及する際には国名を括弧書きで表記するなど、従来の党の慣習とは一線を画すスタイルを持っています。

選挙活動

日本共産党（左派）は、地元の下関市で選挙活動を展開し、無所属候補者を推薦して実績を残しています。特に、長周新聞の社員が候補者として当選することが多く、近年では2019年に長周新聞記者の実娘が市会選挙で当選するなど、地域での政治的影響力を保っています。

組織の展望

この党は今後も、福田正義の理念を基にした運動を続けることが予想され、関連団体を通じて長期的な政治的影響の維持を目指しています。また、関連する機関紙や週刊誌を通じて、党の主張や活動内容を広く伝え、支持基盤を固めていく姿勢が見受けられます。これからもその動向には注目が集まるでしょう。

結論

このように、日本共産党（左派）は毛沢東主義に基づく独自の活動を続け、地元政治において影響を及ぼし続けています。彼らの思想や活動の変遷は、共産主義の在り方や日本における左翼運動の動向を理解する上で重要な要素となるでしょう。

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