日本加工製紙

日本加工製紙株式会社は、かつて日本に存在した製紙会社でした。主にカタログなどに使用されるコート紙やアート紙といった印刷用紙を製造していました。

製紙業界においては中堅規模の会社であり、東京証券取引所の一部にも上場していましたが、2002年5月29日に約831億円の負債を抱え、東京地方裁判所に自己破産を申請しました。同年6月13日には、東証1部の上場が廃止されています。

主力工場であった高萩工場（高萩市）は、その後、インドネシアの華人系財閥であるシナルマス・グループの日本法人「オール・ペーパー・アンド・プリンティング・プロダクツ(AP＆PP)」に買収されました。AP＆PPは、工場から設備を搬出した後、その跡地を「AP＆PP高萩事業所」として管理し、映像作品における廃墟シーンなどのロケーション撮影地として貸し出しを行っていました。

2018年5月28日には、工場跡地の大部分を占める約33ヘクタールに、最大出力2万5千キロワットの大規模太陽光発電施設（メガソーラー）が竣工し、新たな活用方法が見出されました。

一方、ひたちなか市に所在していた勝田工場は、北越製紙株式会社によって買収されています。

沿革

1917年2月22日 - 会社設立。
1965年 - 高萩パルプ株式会社と合併。
2002年5月29日 - 東京地方裁判所に自己破産を申請。
2002年6月13日 - 東京証券取引所1部上場廃止。

もう一度検索