日本労働弁護団

日本労働弁護団について

日本労働弁護団は、労働者の権利を守るために活動する弁護士団体で、東京都を本部として約1,400名の会員が所属しています。この組織は、労働者および労働組合の権利を擁護することを目的に結成され、長年にわたり労働環境の改善や法的支援を行ってきました。

結成の歴史

日本労働弁護団は、1957年5月に設立されました。当時、日本労働組合総評議会（通称・総評）が労働者および労働組合の権利擁護活動を行う弁護士の結集を呼びかけたことを受けて、「総評弁護団」としてスタートしました。設立当初から、労働者全体の権利を確立することを目指し、多くの労働問題に立ち向かってきました。

1989年、総評が解散すると同時に、団体名を「日本労働弁護団」に変更し、現在までその名称で活動を続けています。この時期の名称変更は、団体の独立性を強調し、より幅広い労働者の権利保護を目指す意図が込められています。

活動内容

日本労働弁護団の主な活動は、労働者の権利を守るための法的支援や、労働環境の改善を推進することにあります。具体的には、労働問題に関する相談対応や、労働者や労働組合を対象としたセミナー・講演の開催などを行っています。また、労働法に関する研究や情報発信も重要な活動の一環です。
特に、日本の労働環境においては、労働者の権利が脅かされることが多いため、法的風潮に対する意識を高めることが急務とされています。

社会保険労務士との関係

日本労働弁護団は、社会保険労務士の権限拡充について一貫して反対の立場を取っています。労働者の立場から見た場合、社会保険労務士は経営者サイドの意見を代表することが多いため、その活動が労働者の権利保護にどのように影響を与えるかが懸念されています。このため、弁護士団体として、労働者の声をしっかりと反映させるための姿勢を維持しています。

結びに

日本労働弁護団は、労働者の権利擁護のために活動を行う重要な団体です。設立から半世紀以上、数多くの労働者支援を行ってきた実績を持ち、これからも労働環境の改善と法的支援を通じて、労働者一人ひとりの権利を守っていくことが期待されています。今後も、日本労働弁護団は、社会の変化に対応しながら、労働者の権利保護に力を注いでいくことでしょう。

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