日本化粧品協会

一般社団法人日本化粧品協会

（いっぱんしゃだんほうじん にほんけしょうひんきょうかい、Japan Cosmetics Association）

設立目的と概要

一般社団法人日本化粧品協会は、化粧品をはじめとする美容健康商品市場の健全な発展に貢献することを目的として活動する団体です。市場の適法性、安全性、透明性を確保するため、研究開発、教育、成分分析、臨床研究を推進するほか、消費者相談、市場監視調査、行政連携による是正指導など、多岐にわたる事業を展開しています。特に、カンナビノイド成分に関しては、2019年11月に専門のカンナビノイド審査委員会を設け、調査・分析・認証業務を行っています。また、植物性カンナビノイドに関する研究推進のため、2023年4月に東京大学大学院医学系研究科皮膚科学と共同で「臨床カンナビノイド学」社会連携講座を設置しましたが、この共同研究契約は2025年3月31日付で終了しています。

沿革

協会は2012年10月に設立され、同年12月には消費者向け、翌2013年1月には企業向けの各種相談窓口を開設しました。2013年4月には「デベロップメント賞」を創設し、講師委員会および学術研究会を発足。専門教育機関「ジャパンコスメティックアカデミー」は2013年10月に開校し、2016年12月より通信制に移行しました。情報発信は2017年6月よりSNSでも積極的に開始。消費者保護強化のため、2017年10月には消費者リスク調査委員会を設置しました。専門分野への対応として、2019年11月にカンナビノイド審査委員会を設立。学術連携では、2023年4月に東京大学との臨床カンナビノイド学社会連携講座を設置しましたが、2025年3月31日に契約解除となっています。

主な活動内容

日本化粧品協会は、市場の信頼性確保と健全化のため、以下の主要な活動を実施しています。

市場監視と是正: 化粧品、サプリ、美容機器など幅広い商品を対象に、薬機法や景品表示法等に基づき監視・調査を行います。消費者からの被害情報や調査結果をもとに、行政連携を通じて問題企業への是正を促し、消費者被害防止と市場の適正化を図ります。
各種相談対応: 一般消費者からの製品不具合、肌トラブル、苦情等の相談や、企業からの成分分析、ビジネスマッチング、専門家派遣等に関する相談に対応し、円滑な市場運営と消費者対応をサポートします。
通報に基づく調査: 消費者からの被害や広告誤認等の通報を受け、事実調査を行い、問題企業に是正を求めます。
研究開発支援: 大学等との共同研究や情報提供を通じて、化粧品関連の研究開発を支援します。
専門技能教育: ジャパンコスメティックアカデミーを運営し、開発、販売、マーケティング等の専門技能教育を提供。資格付与や就職支援も行います。
情報発信: 市場動向、消費者動向、調査結果など業界情報を、メディアや協会独自の媒体（SNS、HP）で広く発信します。
データ分析提供: 独自蓄積の消費者行動や成分に関するデータを分析し、企業へ提供。効果的な製品開発やマーケティング戦略構築を支援します。
啓蒙活動: 行政や専門家と連携し、講演やメディア活動を通じ、消費者への正しい知識普及と業界の倫理向上を目指します。

これらの活動を通じて、協会は安心安全な美容健康商品市場の実現に貢献しています。

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