日本卓球リーグ

日本卓球リーグ（JTTL）

日本卓球リーグは、日本における卓球競技の最高峰のリーグで、年に2回行われる団体戦です。このリーグは一般社団法人日本卓球リーグ実業団連盟によって主催されており、男子と女子それぞれに優勝回数が多数記録されています。例えば、男子部門では東京アートが15回、女子部門では日本生命が17回の優勝を誇ります（2020年度終了時点）。

概要

日本卓球リーグは1部と2部に分かれており、各期において総当たり戦が行われています。前期と後期に分かれた戦いでそれぞれの期の優勝が決まり、さらに両期の成績上位4チームによるプレーオフ「JTTLファイナル4」によって年間の総合優勝も決定します。このリーグでは、1部と2部の入れ替えも毎シーズン実施されています。また、1991年からは個人選抜大会「日本卓球リーグ・ビッグトーナメント（BT）」も行われており、特に注目されています。

参戦方法

日本リーグの参加方法には、公式加盟、スポット参戦、準加盟があります。スポット参戦では、特定の期に2部への参加が可能で、優秀なチームは地元での大会に合わせて参戦します。ただし、連続でのスポット参戦は認められていません。一方、準加盟では前後期やプレーオフに参加でき、1部への昇格も狙えますが、企業チームは準加盟には登録できない制度です。

ホームマッチと選手登録

ホームマッチは1995年から実施されており、1部チームが指定した会場で行われます。この形式では卓球台が1台のみ使用され、観客は試合を至近距離から楽しむことができます。また、選手登録には原則としてリーグ参加チームの社員や契約選手が必要ですが、日本代表選手の育成を目的とした「ゴールド制」が設けられており、リーグ外の選手も参加可能です。

プロ化と新リーグ

2018年には、卓球界のプロ化に向けた新リーグ「Tリーグ」の創設が発表されましたが、日本卓球リーグ実業団連盟は当初の合流については見送っています。男子女子ともに多数の優勝歴を持つ日本生命は、Tリーグとの兼ね合いから2018年度からの休会を申し出ています。

独自の試合方式

試合のスピード感を増すため、独自のルールが設けられています。2014年からは、4試合のシングルスと1試合のダブルスで構成され、シングルスは5ゲームマッチで最終ゲームは6オールから始まります。さらに、シングルスではチェンジエンドをしないなど、特異な形式が特徴です。

プレッシャーのかかるプレーオフ

JTTLファイナル4では、優勝チームに内閣総理大臣杯が授与されるプレーオフ大会で、平成19年度に新設されました。この方式は、順位を決める過程を分かりやすくするためのものです。

歴代優勝チームとビッグトーナメント

ビッグトーナメント（BT）は男女各20名で行われる個人戦の最高峰で、特別協賛としてシチズンホールディングスが関与しています。賞金は280万円で、優勝者には原田杯とシチズンカップが授与されます。

中継と放送

日本卓球リーグは、2016年シーズンからスポナビライブやAbemaTVでの無料配信を行っています。以降も、Labo Liveなど複数のプラットフォームで試合の中継が続けられています。

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