日本台湾交流協会高雄事務所

公益財団法人日本台湾交流協会高雄事務所について

公益財団法人日本台湾交流協会高雄事務所は、台湾南部における日本との交流を促進する重要な機関です。この事務所は、事実上の領事館としての役割を担っており、高雄市を含む広範囲な地域を管轄しています。歴史的には、在高雄日本国総領事館として設立され、その後の国際情勢の変化に伴い、現在の名称と組織に改編されました。

歴史

在高雄日本国総領事館時代

1952年4月28日、サンフランシスコ平和条約の発効により、日本は独立を回復しました。この条約により、日本は台湾および澎湖諸島に対する権利を放棄しましたが、同年の8月5日には日華平和条約が発効し、日本と中華民国との国交が正常化されました。この流れの中で、1960年から継続されていた高雄への日本総領事館設置交渉が実を結び、1966年1月、中華民国が正式に設置を承認しました。

1966年4月26日、在高雄日本国総領事館の開設が正式に決定し、同年10月22日には初代総領事の上村清記氏らが高雄に到着。華園ホテルを仮庁舎として業務を開始しました。その後、岡宗義氏が第2代総領事に就任し、1971年には田中重英氏が総領事に任命されました。

1972年9月29日、日中国交正常化に伴い、中華民国は日本と断交。在高雄総領事館は閉鎖されましたが、ビザ発給業務は継続され、総領事を含む職員は現地に滞留しました。

交流協会高雄事務所時代

1972年12月26日、日華間の民間交流機関として、交流協会の台北事務所と高雄事務所が設立されました。初代高雄事務所長には、前総領事の田中重英氏が就任し、事務所は旧総領事館の敷地内に開設されました。その後、2012年には公益財団法人へ移行、2017年には現在の日本台湾交流協会に改称されています。

所在地と管轄地域

現在の事務所は、高雄市苓雅区和平一路87号の南和和平ビル9階、10階に位置しています。管轄地域は、高雄市、台南市、屏東県、嘉義市、嘉義県、雲林県、台東県、澎湖県と広範囲に及びます。

組織と役割

日本台湾交流協会高雄事務所は、台湾南部における日本との文化、経済、人的交流を促進する重要な役割を担っています。具体的には、領事業務、文化交流事業、経済交流促進など多岐にわたる活動を行っています。

まとめ

公益財団法人日本台湾交流協会高雄事務所は、台湾南部における日本との関係を支える重要な機関です。過去の歴史を振り返ると、総領事館時代から、日台間の複雑な関係を経て、現在の交流促進機関としての役割を担うようになりました。その活動は、両地域間の友好関係を深め、相互理解を促進する上で、かけがえのないものとなっています。

関連項目

日本台湾交流協会

外部リンク

公益財団法人日本台湾交流協会高雄事務所
* 公益財團法人日本台灣交流協會高雄事務所 (繁体字中国語)

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