日本名作劇場

日本名作劇場とは

『日本名作劇場』は、2008年7月30日にスタートした、日本映画のパブリックドメインを集めたDVDシリーズです。リリースしたのはディスクプランという日本のビデオメーカーで、最新のリリースは2009年7月15日までの全34巻、全33タイトル（うち欠番1）のラインナップを誇ります。このシリーズは、各巻を税込1,000円で販売しています。

リリースの流れ

このシリーズは、リリース日に分かれて段階的に公開されました。

• - 2008年7月30日: 第1巻『赤城から来た男』から第8巻『東京オリンピックニュース』まで、全8タイトルが発売。
• - 2008年9月25日: 第9巻『小雀峠』から第16巻『弥次喜多善光寺詣り』まで、全7タイトルがリリースされました（この時、第10巻が欠番となっています）。
• - 2009年2月25日: 第17巻『決戦荒神山』から第20巻『我等かく戦えり』までの4タイトルが追加。
• - 2009年5月28日: 第21巻『野狐三次』から第28巻『続水戸黄門』まで、全8タイトルのリリース。
• - 2009年7月15日: 最後に第29巻『放浪三昧』から第34巻『百萬両秘聞 第二編』まで、6タイトルが公開されました。

内容の特徴

このシリーズに含まれる映画は、サイレント映画かトーキー、劇映画、ドキュメンタリー、ニュース映像などジャンルにとらわれずに選ばれています。また、第10巻は欠番ですが、34巻に及ぶリリースのうち、サイレント映画が15タイトル、トーキーが13タイトル含まれています。興味深い点として、DVD化に際しては原題が改題されています。例えば、1925年に公開された作品『江戸怪賊伝 影法師』は、収録時間が65分と短縮版となり、『影法師』とリネーミングされています。

DVD化の過程

一部作品には、戦後に再公開された際のバージョンが用いられているため、オリジナルの長さから短縮されているものもあります。特に第13巻の『アチャコ青春日記』は、オリジナルは約77分でしたが、現存するのは短縮版です。また、第14巻は複数のタイトル変更を経た後で収録されており、その経緯は複雑です。

現存するフィルム

このシリーズのもう一つの特徴は、完全な形で残されていない作品が含まれていることです。例えば、第21巻『野狐三次』はわずか15分という短さであり、オリジナルに対しても著しく短縮されています。他には、第9巻『小雀峠』が27分、第23巻『実録忠臣蔵』が17分、第28巻『続水戸黄門』が24分と、30分未満のタイトルがいくつか存在します。

ディスクプラン

このシリーズの発売元であるディスクプランは、日本のビデオメーカーですが、詳しい法人形態やネットワークについての情報は乏しいです。所在地は埼玉県越谷市にあり、公式ウェブサイトの存在も確認されていますが、他企業との関係が不明これらが情報の断片となっていますに 繋がりは薄いようです。

このように『日本名作劇場』は、日本映画の様々な歴史的作品を集めた貴重なシリーズであり、映画好きにとっても興味深いコンテンツとなっています。

もう一度検索