日本国際情報学会

日本国際情報学会

日本国際情報学会（にほんこくさいじょうほうがっかい、英称：Japanese Society for Global Social and Cultural Studies、略称：gscs）は、国際的な視野に立って日本を取り巻く様々な課題の調査・研究を行う日本の学術団体です。主な設立目的の一つとして、日本語で思索する世界中の研究者が集うフォーラムを形成し、学術交流を深めることを掲げています。

本学会の研究対象は非常に広範で、国際情報という領域を横断する多様な分野を網羅しています。具体的には、社会、文化、経済、政治、安全保障など、多岐にわたるテーマが扱われています。このような幅広い分野の研究者が集まり、それぞれの専門知識や経験を共有することで、学際的なアプローチを促進し、従来の学問分野の枠にとらわれない新しい学術的価値の創造を目指しています。

会員は、産業界、学術界、官公庁など、様々な分野で活躍する幅広い人材によって構成されています。それぞれの立場から、国際的な視点に基づき、日本が直面する現代社会の複雑な問題に対する深い洞察と、学術的な解決策の提示に取り組んでいます。

学会の活動成果を広く発信するため、機関誌『国際情報研究』を編集・発行しています。この学術誌には、会員の研究論文をはじめ、国内外からの優れた研究成果が掲載されます。特に、本誌はインターネットを通じて全世界に公開されており、国境を越えた多くの研究者や読者にアクセス可能な情報資源となっています。2013年度発行の第10号以降に掲載された審査論文は、科学技術振興機構（JST）が運用する日本の学術文献データベースJ-STAGEにも収載されており、国内外における本学会の研究活動の認知度向上と情報流通に貢献しています。

学会の運営体制は、会長に近藤大博氏、副会長に木村栄宏氏、佐々木健氏が就任し、組織を牽引しています。学会事務局は、活動の円滑な推進を支えるため、静岡県立大学国際関係学部の諏訪一幸研究室内に設置されています。

より専門的な研究活動を推進し、会員間の連携を深めるため、複数の研究部会が設けられています。現在活動している主な研究部会は以下の通りです。

情報活用研究部会
日本現近代史研究部会
文化情報研究部会
愛知（PH）研究部会
中国事情研究部会
安全保障研究部会
ファミリービジネス研究部会
国際開発研究部会

これらの部会では、各分野の専門家が集まり、活発な研究会やセミナーの開催、共同研究の推進などを行っています。

日本国際情報学会は、その学術的な貢献が認められ、2009年7月23日には日本学術会議より協力学術研究団体として正式に承認されました。この承認は、本学会の研究活動が日本の学術界において重要な役割を果たしていることの証であり、これ以降、研究部会活動をはじめとする学会全体の活動が一層活性化しています。

本学会は、国際的な視点と学際的な探求を通じて、日本および世界の学術発展に貢献し続けています。

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