日本国際通信

日本国際通信株式会社について

日本国際通信株式会社（にほんこくさいつうしん、略称ITJ）は、かつて存在した日本の国際電話サービスを提供する事業者です。その運営時代は1980年代から1990年代にかけてで、国際通信市場に大きな影響を与えました。

概要

ITJは、国内での国際電話事業者識別番号「0041」を持ち、1989年に国際電話サービスを本格的に開始しました。しかし、1997年に事業を展開していた日本テレコムに吸収合併されることになります。この合併により、日本テレコムは0041という識別番号を継承し、国際電話事業へ本格的に参入しました。

その後、2002年には持株会社制に移行し、日本テレコムは名称を変更し、ソフトバンクテレコム（現：ソフトバンク）に社名を改称します。さらに2015年には、ソフトバンクモバイルと合併し、0041番号はそのまま利用され続けています。

ITJと同様に、国際デジタル通信（IDC）という国際系NCCも存在しましたが、こちらは2005年に別会社として国際電話事業を分離し、その後同じく日本テレコムに吸収合併されました。最終的に、この事業もソフトバンクモバイルに引き継がれることとなりました。

歴史

日本国際通信は次のような歴史を歩みました：

• - 1985年4月1日：事業者免許を取得。
• - 1986年7月21日：大手商社や松下電器産業などの出資により設立。
• - 1989年10月：識別番号「0041」で国際電話サービスを開始。
• - 1997年10月1日：日本テレコムに吸収され解散。

これらの出来事は、日本国内の国際電話サービスの形成に大きな影響を与えました。

宣伝活動

ITJは、斬新でユニークな広告キャンペーンでも知られています。著名な俳優たち、例えば田村正和や鈴木保奈美、さらには音楽家の石野卓球などがCMに登場し、彼らが表現する「零々四一」（ゼロゼロヨイチ）や「零々四一子」（ゼロゼロヨイコ）のキャラクターとして、多くの人々に愛されました。

CMソングとして使われた「0041ピッポパッポピー」は、そのキャッチーなメロディーと共に、多くの人々の記憶に残っています。特に、ITJが日本テレコムに合併する際には、「日本テレコムの零々四一」として新たなCMも放映され、継続的な宣伝活動がなされました。

このように、日本国際通信株式会社は、国際電話業界において短いながらも印象的な歴史を持ち、今でもその名は通信業界において語られています。

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