日本坂道学会

日本坂道学会とは

日本坂道学会（にほんさかみちがっかい）は、2000年に設立されたユニークな「自称」学会です。この学会は、坂道愛好家であり研究者である山野勝と、彼の友人であり副会長のタレント、タモリによって創立されました。二人だけが会員のこの学会は、坂道を深く愛し、その魅力を探求しています。

設立のきっかけ

この学会の誕生には、あるエピソードがあります。東京都内の居酒屋で、坂道に関する熱い議論を交わしていた山野勝を偶然タモリが目撃し、興味を持ちます。「坂道がお好きなんですか？」というタモリの問いかけに、山野は「坂道研究家なので、大好きです」と返答。そして彼らの会話は盛り上がり、この機会をきっかけに「日本坂道学会」が結成されました。

会長を務める山野と、副会長のタモリは、年に1〜2回、集まりお互いの研究成果を確認し合い、坂道の話を熱心に語ります。また、2013年にはテレビ番組でのやり取りを通じて、能町みね子が新しい会員として加わりたいと希望を表明しました。

坂道の観察ポイント

この学会で重要視されている坂道の観察ポイントに関して、会長の山野と副会長のタモリは具体的な要素を挙げています。具体的には、以下のような点が強調されています：

• - 勾配の具合：坂道の傾斜を実際に目で確かめ、その特徴を理解します。
• - 湾曲の行き方：坂道の角度や傾斜具合について注意深く観察します。
• - 周囲の景観：江戸の歴史や美しい景色が、坂道にどのように影響を与え、風情を醸し出しているかを考察します。
• - 坂道の由来：坂の名前やその歴史的背景を調べ、感じ取ることが求められます。

タモリの趣味

タモリ自身も坂道に対する特別な拘りを持っています。休日にはデジタルカメラを持って東京都内や関東地域を散策し、高低差のある風景を楽しむことが彼の趣味です。このように、彼の趣味と坂道愛は密接に結びついています。

公式オンライン講座

2022年9月には、「日本坂道学会」の公式オンライン講座として、「日本坂道学会・山野勝のお江戸坂道・歴史散歩」が開講されました。この講座では、従来のカルチャースクールでの体験を基に、全国どこからでも参加できる坂道の魅力を伝えるコンテンツが提供されています。受講者はまるでお江戸の坂道を歩いているような体験を通じて、歴史の深さや文化への理解を深めることができます。

参考文献

タモリは自身の著書を通じて坂道の魅力を発信しています。代表的な著作には、2004年に出た『タモリのTOKYO坂道美学入門』や、2022年の『お江戸・東京 坂タモリ 港区編』があります。さらに、会長の山野も『江戸の坂 東京・歴史散歩ガイド』を出版しており、二人の活動は多岐にわたっています。

結論

日本坂道学会は、山野勝とタモリによる独特な視点で坂道を研究する場として、多くの人々に影響を与えている存在です。彼らの活動を通じて、坂道の新たな魅力や歴史が再発見され続けています。

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