日本基幹産業労働組合連合会

日本基幹産業労働組合連合会

日本基幹産業労働組合連合会（略称：基幹労連）は、日本の金属関連産業の労働組合が結集する団体であり、主に日本労働組合総連合会（連合）及び全日本金属産業労働組合協議会（金属労協）に加盟しています。2003年に、鉄鋼産業や船舶製造、非鉄金属業界等の労働組合の統合により設立されました。

この連合会の主な構成は、鉄鋼、造船、非鉄鉱山、航空宇宙産業、産業機械、製錬、金属加工、情報関連及び物流関連の労働組合が含まれています。これらの加盟組合は、各業界の特性に応じた労働条件の改善や労働者の権利保護を目指して活発に活動しています。

基幹労連の母体となった組織は、主に次の3つの労働組合から構成されます。まず、2003年の設立時には、日本鉄鋼産業労働組合連合会（鉄鋼労連）、全国造船重機械労働組合連合会（造船重機労連）、そして全日本非鉄素材・エネルギー労働組合連合会（非鉄連合）が統合されました。この中で非鉄連合は、さらに1996年に設立された日本非鉄金属産業労働組合連合会（非鉄金属労連）、全国金属資源産業労働組合連合会（資源労連）、および三井金属労連という産別未加盟の団体が合併してできたものです。

また、2014年に建設連合が加入することで、基幹労連の組織はさらに強化されました。これにより、現在の基幹労連は多様な産業を代表する労働組合ネットワークを形成しています。

基幹労連では、年に一度の総会や各種セミナーを通じて、労働条件の改善や職場環境の向上に向けた取り組みを進めており、その中で労働者一人ひとりの声を集め政策に反映させるべく尽力しています。また、参議院議員選挙では、3年ごとにものづくり産業の労働組合と相互に推薦し組織内候補を擁立しています。

これまで基幹労連は国民民主党を支持していましたが、2022年の選挙からは立憲民主党の支援に切り替えることとなり、これは「絶対に勝たなければならない」という意識のもとでの決定だったとされています。現在、基幹労連の推薦候補としては、村田享子氏が比例区で立候補しています。

基幹労連の活動は、日本の基幹産業で働く労働者が安全で安心な職場環境のもと、正当な権利を享受できるようにするための重要な役割を果たしています。このような背景をもとに、基幹労連は労働者の団結を促進し、よりよい未来へ向けた改革を進めていきます。また、労働組合としての機能に留まらず、社会全体への影響力を考慮した活動が求められています。

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