日本大学管弦楽団

日本大学管弦楽団について

日本大学管弦楽団（にほんだいがくかんげんがくだん）は、1966年に設立されたアマチュアオーケストラで、日本大学文化団体連合会に所属しています。オーケストラは、日本大学の多様な学部の学生だけでなく、他大学の学生も受け入れていますが、音楽専攻の学生を除いています。初心者も歓迎され、楽器経験のある人たちで構成されています。

設立と発展の経緯

団体は1966年に設立活動が始まり、最初の演奏が行われたのは1968年のことです。この演奏会ではベートーヴェンの「交響曲第1番」などが演奏され、以降は定期的に演奏会が行われるようになりました。現在までに定期演奏会は84回、特別演奏会が4回開催されています。

年ごとの活動には様々なハイライトがあります。1979年には日本青年館で第九特別演奏会が行われ、1989年にサントリーホールで開催された創立百周年記念演奏会では、マーラーの「復活」を演奏し、来賓には高円宮夫妻もいらっしゃいました。特に1990年には初めて全日本大学オーケストラ大会に参加し、賞を受賞するなど、その活動は大学外でも評価されています。

楽団の指導者

現在の名誉指揮者には小林研一郎氏が名を連ね、首席客演指揮者には宇野功芳氏が務めています。指揮者の中でも高石治氏は、特に多くの演奏会で活躍しており、オーケストラの音楽的指導において重要な役割を果たしています。さらに、各楽器の専門家がアドバイザーとして加わり、演奏のクオリティ向上に寄与しています。

例えば、チェロの指導には千本博愛氏が関与し、またヴァイオリンのトレーナーとして北川靖子氏が在籍しています。木管楽器パートでは多田逸左久氏が担当し、金管楽器パートでは小川正毅氏が指導を行っています。

特徴と参加資格

このオーケストラの特徴の一つは、初心者から経験者まで幅広く参加できる点です。多くの団員が生物資源科学部に属していますが、他の学部からも参加者が集まっています。音楽に興味を持つ多くの学生がこのオーケストラを通じて実践的な経験を積んでいます。月ごとの練習や年間の演奏会に向けて、団員たちは互いに協力しながら音楽を作り上げていきます。

主な実績

演奏会の活動は定期的に行われ、観客からの評判も良好です。また、特別演奏会では有名なソリストを招くこともあり、これまでにはウィーン・フィルのコンサートマスターが登場したこともあります。近年では新型コロナウイルスの影響でオンライン演奏も行われるなど、新しい形での活動が模索されています。

このように、日本大学管弦楽団は長い歴史を持ちながらも、今もなお音楽を通じて多くの学びを提供し続けている団体です。未来の音楽家たちがここでの経験を糧にして成長していくことを期待しています。

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