日本女子プロ将棋協会

公益社団法人日本女子プロ将棋協会（LPSA）の概要

公益社団法人日本女子プロ将棋協会（LPSA）は、日本の伝統文化である将棋の普及と、女性プロ棋士の地位向上を目指して設立された団体です。2007年、日本将棋連盟を退会した17名の女流棋士によって有限責任中間法人として発足し、その後、一般社団法人、そして公益社団法人へと発展を遂げています。

LPSAの目的は、女性プロ棋士の資質向上、将棋技術の向上と指導方法の研究、そして将棋文化の普及です。老若男女問わず、多くの人が将棋を楽しむことができる環境づくりに貢献することを目指しています。

LPSAの活動

LPSAは、多岐にわたる活動を通して将棋の普及と発展に貢献しています。主な活動は以下の通りです。

1. 棋戦の主催

LPSAは独自の女流棋戦を主催しており、所属棋士だけでなく、招待棋士も参加可能なトーナメントを開催しています。「1dayトーナメント」のように、短時間で楽しめる棋戦も特徴です。また、日本将棋連盟が主催する女流公式戦にも参加し、女流王位戦では共催者として携わっています。

2. GSP事業（ガールズ将棋プロジェクト）

「ガールズ将棋プロジェクト（GSP）」は、女性や女の子が将棋を楽しめる環境を作ることを目的とした事業です。女性らしい感性を活かした普及活動や、女流棋士の育成事業に取り組んでおり、アマチュア棋戦も主催しています。代表的なものとしては、女子アマ王位戦、小学生女子将棋名人戦、中学生女子将棋名人戦、アパガード杯・女子アマ将棋団体戦などが挙げられます。

3. その他の活動

LPSAは、棋士とアマチュアがペアを組んで対戦する「ペア[[将棋]]選手権」や、公式ファンクラブ「ミネルヴァ」による交流イベントなど、様々な活動を展開しています。

LPSAの歴史と日本将棋連盟との関係

LPSAは設立当初から、日本将棋連盟との間で様々な出来事を経験してきました。設立にあたり、日本将棋連盟からの独立という決断を下した背景には、女流棋士の待遇や活動環境に関する課題があったと考えられています。

設立後、LPSAは独自の女流棋士認定基準を設け、日本将棋連盟と意見の相違が生じる場面もありました。特に、渡部愛選手の女流棋士認定を巡っては、両者の間で深刻な対立が発生しました。この対立は、マイナビ女子オープンにおける契約問題や、LPSA代表理事を務めていた石橋幸緒選手のボイコットなども絡み合い、複雑な様相を呈していました。しかし、その後、LPSAは日本将棋連盟との関係修復に努め、現在では協調関係を築いています。

LPSAの今後の展望

LPSAは、設立以来、多くの困難を乗り越え、着実に発展を遂げてきました。将棋界における女性の活躍を促進し、将棋文化の普及に貢献していくため、今後も様々な活動に取り組んでいくことが期待されます。 LPSAの活動は、将棋界全体の活性化にもつながる重要な役割を担っています。

脚注

(注釈と出典は省略)

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