日本工業出版

日本工業出版について

日本工業出版（にほんこうぎょうしゅっぱん、英称：JAPAN INDUSTRIAL PUBLISHING CO., LTD.）は、日本を拠点とする工学系の出版社です。この会社は1953年に設立され、当初は産業広告代理店「アド通信社」としてスタートしました。1959年には技術系専門誌『配管技術』を創刊し、1961年に日本工業出版へと名称を変更しました。東京都文京区本駒込に本社を構え、創業者は小林作太郎氏です。彼は中央大学在学中に知人の紹介で広告のアルバイトを始め、その後その仕事が本業となったようです。

事業の発展

小林氏が社長在任中に確立した企業スタンスに基づき、本出版は数多くの新しい専門雑誌を創刊していきました。特に『配管技術』を起点に技術分野を広げ、1997年には従業員43名、年商8.6億円という規模へと成長を遂げています。小林氏は2001年に66歳で他界しましたが、その後は息子の大作氏が社長に就任することで会社を引き継いでいます。

出版物の内容

日本工業出版では、書籍や雑誌の出版が行われています。特に雑誌は機械工学、電子工学、環境技術、建築学、計装の分野で総19誌を発行しており、新規雑誌の創刊は新聞などで取り上げられることもあります。また、書籍は主に雑誌の増刊としてテーマを設定した形で提供されることが多く、実務書やマニュアル、機器ガイド、業界技術の動向を解説する企画なども行っています。日本で初めての書として紹介された書籍も多数あります。

電子出版とセミナーの活動

電子出版も手掛けており、会員登録をするとバックナンバーの無料ダウンロードが可能です。さらには、CD-ROM形式でのコンテンツ販売も行っています。

加えて、小林氏の意志を受け継ぎ、技術者間の交流を促進するために、日工技術者養成塾を2004年に開設し、日工セミナーとして各業界の関係者を対象にした技術講座を開催しています。これらの活動は、東京や大阪で月ごとに行われ、多くの新聞で紹介されています。

展示会やアプリの開発

日本工業出版は、2019年に創業以来初の主催展示会「Grinding Technology Japan」を幕張メッセで開催しました。以降、この展示会は隔年で行われており、他にも各種技術展示会に参加し、自社のウェブサイトや雑誌を通じて告知を行っています。

さらに、国家資格試験受験者向けに、スマートフォン用の資格試験学習アプリ「NIKKO・学(GAKU)アプリ」を2013年に開発・販売も行っています。これにより、技術者の育成と知識の向上を追求しています。

まとめ

日本工業出版は、専門技術雑誌の出版を通じて日本の工業分野に多大な貢献をしており、技術者同士の交流や技術教育にも力を入れています。今後も多様な出版物やセミナーを通じて、技術者の成長を支援し続けることでしょう。

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