日本工業所有権法学会

日本工業所有権法学会

日本工業所有権法学会（にほんこうぎょうしょゆうけんほうがっかい、英称：Japan Association of Industrial Property Law）は、日本の学術団体です。1974年10月に設立され、その主たる目的は、工業所有権に関わる法的制度の調査研究にあります。

本学会が研究対象とする領域は多岐にわたり、特許、実用新案、意匠、商標といった伝統的な工業所有権に加え、サービス・マーク、商号、原産地表示または原産地名称、さらには不正競争の防止等に関する法制度が含まれます。これらの法制度に関する深い学術的知見の探求と、その発展への貢献を目指しています。

主な活動

研究会・総会

学会は、年一回、研究会および総会を開催しています。通常、この行事は5月下旬から6月上旬にかけて実施されます。

研究会では、最新の研究成果の発表や、特定の重要なテーマに関するシンポジウムが開催され、会員間の活発な学術交流と議論の場を提供しています。近年の状況に応じて、オンラインでの開催も柔軟に取り入れられています。

具体的な開催例として、以下が挙げられます。

2020年度：当初5月開催予定が延期され、2020年11月7日にオンラインで開催されました。シンポジウムのテーマは「進歩性－令和元・8・27最高裁判決を一つの素材としてー」でした。
2021年度：2021年8月21日にオンラインで開催されました。シンポジウムのテーマは「植物新品種等の知的財産による保護ー種苗法の改正を契機として」でした。
2022年度：2022年6月11日に開催が予定されています。この年のシンポジウムのテーマは、現時点では「サプライチェーンにおける特許権侵害」と仮されています。

学会年報の刊行

学会は、その活動成果をまとめた学術誌として、『日本工業所有権法学会年報』を毎年一回刊行しています。この年報は、会員の研究成果や学会での議論の記録などが掲載されており、工業所有権法分野の学術的発展に寄与しています。

組織

学会の事務局は、東京都新宿区にある早稲田大学19号館内の早稲田大学知的財産法制研究所（RCLIP）内に置かれています。

現在の主要な役員は以下の通りです。

理事長：高林龍
常務理事：
井関涼子
今村哲也
上野達弘
駒田泰土
鈴木將文
田村善之
茶園成樹
宮脇正晴

関連項目

工業所有権法学会に関連する事項としては、以下のようなものが挙げられます。

著作権法学会
工業所有権
知的財産権
知的財産専門職大学院
国際著作権法学会

詳細については、学会の公式ウェブサイトを参照してください。

もう一度検索