知的財産専門職大学院

知的財産に関する専門教育：大学院一覧と概要

知的財産権（特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権など）に関する高度な教育・研究を行う大学院は、大きく分けて「専門職大学院」と「従来の大学院」の2種類があります。専門職大学院では、専門職学位である「知的財産修士」が取得できます。一方、従来の大学院では「修士」の学位が授与され、専門職学位とは異なります。

知的財産専門職大学院

専門職大学院設置基準に基づき設置された大学院で、2010年5月時点で3校存在しました（現在は情報が更新されていません）。これらの大学院では、高度な専門知識と実践的なスキルを習得し、知的財産に関する専門家を育成することを目指しています。2年制の課程が一般的で、修了後には弁理士試験の一部が免除されるなどの優遇措置があります。

知的財産専門職大学院の例

大阪工業大学専門職大学院 知的財産研究科: 平日夜間と土曜日に授業が開講され、社会人の入学にも配慮したカリキュラムが特徴です。弁理士資格取得を目指すコースと、企業における管理職を目指すコースの2つの履修モデルが提示されていますが、コース制ではありません。
東京理科大学専門職大学院 イノベーション研究科 知的財産戦略専攻: 実務家である教員が多く、実践的な知識習得を重視したカリキュラムです。東京という立地を生かし、外部講師による授業も豊富です。
日本大学大学院 知的財産研究科: 交通アクセスに優れた立地で、平日夜間と土曜日に授業が開講されています。基礎から実践まで幅広い科目が用意され、社会人や理系出身者にも対応したカリキュラムです。2018年度は募集を停止していましたが、再開の可能性があります。

知的財産関連のその他の大学院

専門職大学院以外にも、多くの大学院で知的財産に関する教育・研究が行われています。これらの大学院は、学校教育法第99条第1項に基づき設置されており、専門職学位ではなく「修士」の学位が授与されます。

知的財産関連大学院の例

京都[[大学]]大学院
大阪大学大学院
一橋大学大学院
東京工業大学大学院
早稲田大学大学院
国士舘[[大学]]大学院
金沢工業大学大学院
* 吉備国際[[大学]]大学院

これらの大学院では、法学、経済学、工学など、様々な分野から知的財産に関する教育が行われています。各大学院によって、専門分野やカリキュラムが異なるため、自身のキャリアプランや興味に合わせて選択することが重要です。

弁理士試験免除制度

2009年1月1日以降、知的財産専門職大学院を修了し、所定の単位を修得した者は、弁理士試験の論文式筆記試験選択科目が免除されます。これは、専門職大学院の教育課程が弁理士の資格取得に必要な知識・スキルの修得に十分であると認められたためです。

入学条件と授業形態

多くの大学院では、社会人入学にも対応しており、夜間や週末の授業が開講されています。入学条件は大学院によって異なりますが、一般的に、面接試験と筆記試験が実施されます。社会人経験者や、特定の推薦を持つ場合は、筆記試験が免除される場合もあります。

まとめ

知的財産に関する専門知識・スキルを習得したいと考えている方は、専門職大学院や従来の大学院など、様々な選択肢があります。自身のキャリアプラン、学習スタイル、入学条件などを考慮し、最適な大学院を選択することが重要です。 記載されている情報は、公開情報に基づいて作成されており、最新の情報とは異なる可能性があります。入学を検討する場合は、各大学院の公式ウェブサイトで最新の情報を必ず確認してください。

もう一度検索