日本感染症学会

一般社団法人日本感染症学会

一般社団法人日本感染症学会（英: The Japanese Association for Infectious Diseases）は、日本国内における感染症に関連した研究や調査を専門とする学術団体です。この学会は8,000人以上の会員を有し、日本において感染症分野における主要な学会の一つとして広く認識されています。学会の活動は、感染症に関する研究、論文の発表、人材育成を含む多岐にわたります。また、感染症専門医の認定機関としても機能しており、医療の現場で重要な役割を果たしています。

この学会は、その母体として1926年に設立された日本伝染病学会に起源を持ちます。設立当初から、感染症に関わる様々な課題に取り組んできた歴史があります。現在、学会はICD（国際疾病分類）制度協議会に加盟し、元文部科学省の所管のもとで感染症の調査と情報の発信を行っています。

近接学術団体

日本感染症学会には、類似した目的を持つ近接学術団体として日本環境感染学会があります。この学会はより臨床現場に近い環境での調査・研究を行っており、両方の学会に所属する会員も少なくありません。これにより、感染症についてのより深い理解を促進しています。

総会と地方会

日本感染症学会では、年に一度の総会が開催されます。また、地域のニーズに応えるために、東日本地方会、中日本地方会、西日本地方会の開催も行っています。地域に根づいた活動を行うことで、各地域における感染症の状況把握や情報交流が促進されています。

学会誌と出版物

学会では、「感染症学雑誌」という学会誌を奇数月に発行しており（ISSN：0387-5911）、国立国会図書館にて請求番号が付与されています。また、日本化学療法学会との共同で発行されている「Journal of Infection and Chemotherapy」という英文雑誌もあり、感染症分野における最新の研究成果を発信しています。さらに、近年の論文は学会の公式ウェブサイトで無料で閲覧可能となっています。

専門医認定と学会賞

日本感染症学会では、感染症専門医やインフェクションコントロールドクター（ICD）の認定を行っています。これにより、医療従事者の専門知識の向上を図り、感染症への理解を深めることが目的とされています。また、学会内では特に優れた研究や業績を評価するために、二木賞、北里柴三郎記念学術奨励賞、JIC賞といった学会賞が設けられています。

入会方法

一般会員及び団体会員は、年額8,000円の会費を支払うことで入会が可能です。会員となることで、様々な学術活動や情報にアクセスできるため、感染症に関する知識をより深めることができます。

関連項目

本学会に関わるテーマとして、「感染症」や「伝染病」、また「感染症専門医」や「インフェクションコントロールドクター」が挙げられます。

外部リンク

一般社団法人日本感染症学会の公式サイトや、学会関連のYouTubeチャンネルもあり、感染症に関する情報が広く発信されています。詳しく知りたい方は、ぜひこれらのリンクをご覧ください。

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