日本文理大学チアリーディング部

日本文理大学チアリーディング部 BRAVES

日本文理大学チアリーディング部は、大分県に拠点を置く日本文理大学の学生たちによって構成されるチアリーディングチームです。そのチーム名は「BRAVES（ブレーブス）」。国内外の主要な大会で数々の輝かしい実績を残しており、日本のチアリーディング界において重要な存在として知られています。

チームの始まりと発展

チームは1994年に創部されました。当初は女子学生のみで活動するチームでしたが、創部から5年後の1999年には男子学生を迎え入れ、男女混成チームへと発展しました。チアリーディングにおける男女混成チームは、スタンツやピラミッドにおいて、より高度でダイナミックな技を可能にするため、競技力の向上に大きく寄与します。BRAVESも、この変化を経て、その後の目覚ましい躍進の礎を築きました。

栄光の時代と連覇記録

男女混成チームとなったBRAVESは、着実に実力をつけ、全国の舞台で頭角を現し始めます。2004年には全日本選抜選手権大会で準優勝という成績を収め、強豪としての地位を確立しつつありました。そして迎えた2005年、BRAVESはチアリーディング日本選手権大会（JAPAN CUP）で念願の初優勝を果たします。

この初優勝を皮切りに、BRAVESの快進撃が始まります。JAPAN CUPだけでなく、アジアインターナショナルオープンチャンピオンシップや全日本学生チアリーディング選手権大会など、主要な全国大会で勝利を積み重ねていきました。特に、2005年のJAPAN CUP優勝から、2010年に開催されたアジアインターナショナルオープンチャンピオンシップまでの間、驚異的な全国大会15連覇という記録を打ち立てたことは、特筆すべき功績です。この期間、2006年から2009年にかけては、全日本学生チアリーディング選手権大会でも5連覇を達成するなど、圧倒的な強さを誇りました。2007年のJAPAN CUPでは、当時の日本歴代最高得点となる281.0点を記録し、技術力の高さも証明しました。また、国際舞台にも挑戦し、2004年と2006年にはヨーロッパ選手権にも出場しています。

連覇記録の終焉、そしてその後の歩み

BRAVESが築き上げた輝かしい連覇記録に一つの転換期が訪れたのは2010年のことでした。第24回JAPAN CUPへの参加を予定していたものの、大会参加費を日本チアリーディング協会が定める期限までに振り込まなかったという事務的な不備が発生。これにより、チームは大会への参加資格を喪失し、出場を断念せざるを得なくなりました。結果として、BRAVESが続けていた全国大会連覇の記録は、この大会で途絶えることとなりました。この出来事は、栄光の裏に潜む難しさを示す出来事でもありました。

しかし、BRAVESはこれで歩みを止めることはありませんでした。逆境を乗り越え、再び全国の舞台で頂点を目指します。2011年には、連覇が途絶えた翌年のJAPAN CUPで再び優勝を果たし、強豪としての意地と実力を示しました。その後も、2012年にはJAPAN CUPと全日本学生選手権で準優勝、2013年にはJAPAN CUP DIVISION 1での優勝や九州チアリーディング選手権大会での総合優勝など、常に日本のトップレベルで活躍を続けています。

大会以外の活動と社会との関わり

BRAVESは、競技活動だけでなく、地域社会や大学内での活動にも積極的に取り組んでいます。例年10月に開催される日本文理大学の学園祭「一木祭」では、その迫力あるパフォーマンスを披露しており、大学祭の目玉の一つとなっています。また、定期的にチーム単独での公演も開催しており、2012年度には大分県のiichiko総合文化センターや、福岡県のキャナルシティ劇場といった会場でも公演を行いました。これらの活動を通じて、チアリーディングの普及や地域との交流を深めています。

その高い競技レベルと輝かしい実績は、多くのメディアからも注目を集めています。これまでに、「めんたいワイド」（福岡放送）、「スッキリ!!」（日本テレビ）、「発見!人間力」（テレビ朝日）、「キズナのチカラ」（BS日テレ）、「未来シアター」（日本テレビ）など、複数のテレビ番組でその活動が紹介され、広く一般にも知られる存在となりました。

チームは柿田智之氏が監督を務め、その指導のもと、日々厳しい練習に励んでいます。過去には大分市長表彰、大分合同新聞スポーツ賞、大分県賞詞といった地域からの表彰も受けており、その活動は競技面だけでなく、社会的な評価も得ています。BRAVESは、単なる競技チームに留まらず、地域を代表し、学生スポーツの模範となる存在として、その歴史を積み重ねています。

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