日本映像制作・販売倫理機構

一般社団法人日本映像制作・販売倫理機構（略称：制販倫、JVPS）は、アダルトビデオ（AV）業界における自主規制機関として重要な役割を果たしています。2005年4月1日に日本映像ソフト制作・販売倫理機構として設立され、AV業界の健全な発展と倫理的な制作・販売を促進することを目的としています。

設立と発展

設立当初は、クリスタル映像1社のみで構成されていたため、実質的には同社による自主規制という側面が強くありました。しかし、2005年10月にケイ・エム・プロデュースが加盟したことを契機に、徐々にその活動が拡大し、業界内における倫理団体としての認知度を高めていきました。

2018年3月26日には、AV人権倫理機構に正会員として入会し、人権尊重の観点からも倫理的な取り組みを強化しています。この加盟は、制販倫が単なる業界団体としてだけでなく、社会的な責任を果たす存在として認められたことを意味します。

2019年4月1日には、一般社団法人日本映像制作・販売倫理機構として法人化され、組織としての基盤をさらに強化しました。法人化によって、より透明性の高い組織運営が可能になり、AV業界全体の信頼性向上に貢献しています。

主な加盟メーカー

制販倫には、多くのアダルトビデオ制作・販売メーカーが加盟しています。主な加盟メーカーは以下の通りです。

FA映像出版プロダクト
グラフィティジャパン
クリスタル映像
サイド・ビー制作室
シネマ・コーポレーション
鶴亀ドラゴンズ
TMクリエイト
東京音光
S級素人
ケイ・エム・プロデュース
忍（SHINOBI）
スカッド
タイガーマイスターズ
Nadeshiko
不朽の名作文庫
メディアステーション
レアル・ワークス
ホットエンターテイメント
マキシング
FALENO（一部作品）

これらのメーカーは、制販倫の定める倫理規定を遵守し、AV作品の制作・販売を行っています。制販倫は、加盟メーカーに対して定期的な審査や指導を行い、倫理規定の遵守状況を監督しています。

組織と運営

制販倫の理事長は、クリスタル映像の社長である西村忠治氏が務めています。理事長は、制販倫の運営方針を決定し、組織全体の活動を統括する役割を担っています。

制販倫は、アダルトビデオ業界の健全な発展のために、以下の活動を行っています。

AV作品の倫理審査
加盟メーカーへの指導・監督
業界関係者への倫理啓発
消費者からの相談対応
* 関係機関との連携

これらの活動を通じて、制販倫はAV業界における倫理的な問題の解決に貢献しています。

まとめ

一般社団法人日本映像制作・販売倫理機構（制販倫、JVPS）は、アダルトビデオ業界の自主規制機関として、設立以来、業界の健全な発展と倫理的な制作・販売を促進するために活動してきました。AV人権倫理機構への加盟や法人化を経て、その活動はさらに強化され、社会的な責任を果たす存在として、AV業界における倫理的な問題の解決に貢献しています。

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