日本書作家協会

公益社団法人日本書作家協会について

公益社団法人日本書作家協会は、日本の書道の普及と発展を目的として設立された公益法人です。元々は文部科学省の管轄のもと、1959年に東京都中央区京橋で創設され、1973年に社団法人として正式に認可を受けました。この協会の設立以来、書道の振興に貢献するための様々な事業が展開されています。

目的と理念

協会の主な目的は、書道による日本文化の発展を促進し、書道を愛する人々に向けて素晴らしい教育の機会を提供することです。書道が持つ美しさや技術の向上を讃え、次世代へとその魅力を伝えていくことを重要な使命としています。

主要な活動

1. 通信教育部

協会では、競書雑誌「書作家」を通じて通信教育プログラムを行っています。これにより、全国各地の書道愛好者が、自宅で学ぶことができる環境を提供しています。プログラムには、月ごとの作品添削や検定が含まれており、春と秋には昇段試験も実施されています。

2. 認定試験部

書道の指導者を目指す人々に対しては、年2回の書道教師資格認定試験を行い、合格者には認定証が授与されます。これにより、専門的な指導ができる人材を育成し、書道界の発展に寄与しています。

3. 展覧会部

協会は、書作家展や新興書道展の開催を通じて、多くの書道作品を展示する機会を提供しています。さらに、全国学生書道展も主催しており、若い世代への書道の普及にも力を注いでいます。

発行図書

協会ではさまざまな書道関連の図書も発行しています。たとえば、「日本と中国の書史」や「卜堂千字文」シリーズ（楷書篇、行書篇、草書篇）などがあります。これらの図書は、書道の深い理解を助けると同時に、技術的なスキル向上にも貢献しています。

歴代会長

歴代の会長には、初代の木村卜堂（1959年 - 1975年）、二代目の木村東道（1975年 - 2007年）、三代目の高際翠邦（2007年 - 2012年）、そして四代目の木村朱炎（2012年 - 現在）が名を連ねており、書道の発展に貢献してきました。

まとめ

公益社団法人日本書作家協会は、書道教育や普及を通じて、日本文化の大切な一部を支える組織です。多岐にわたるプログラムやイベントを通じて、書道を広める取り組みが続けられています。これにより、新たな書道愛好者が育ち、また、次世代の指導者が誕生することが期待されています。協会の活動は、書道が持つ無限の可能性を伝える重要な役割を果たしています。

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