日本曹達

日本曹達株式会社の概要

日本曹達株式会社（Nippon Soda Co.,Ltd.）は、日本の化学業界で重要な位置を占める企業です。本社は東京都千代田区に設置され、略称は「日曹」です。この会社は、今では様々な化学製品の製造・販売を行っています。

事業内容

日本曹達は多岐にわたる事業を展開しています。主な製品には、以下のような高付加価値化学品が含まれています。

1. クロールアルカリ事業: カセイソーダ、塩素、塩酸、カリ製品、青化製品などを製造しています。
2. 機能性化学品事業: 半導体用フォトレジスト材料、染料製品、特殊樹脂などがこのカテゴリーに含まれます。
3. アグリビジネス: 殺菌剤、殺虫剤、除草剤など、農業分野にも参入しています。
4. 環境化学品事業: 水処理剤や光触媒、PCB無害化処理など、環境保護に貢献する製品も手がけています。
5. 医薬品事業: 医薬中間体や製剤用添加剤を製造しています。

事業所

日本曹達は、以下のような拠点を持っています。

• - 本社: 東京
• - 支店: 大阪
• - 営業所: 札幌、仙台、埼玉、高岡、福岡
• - 工場: 二本木（新潟県）、高岡、水島（倉敷市）、千葉（市原市）
• - 研究所: 小田原、千葉、各工場の生産技術研究所
• - 海外事業所: ニューヨーク、デュッセルドルフ、サンパウロ、上海など

沿革

日本曹達は1913年に創業され、注目すべき歴史を有しています。1920年に会社設立が行われ、1949年には株式を東京・大阪証券取引所に上場しました。特に1960年から1970年にかけて、他企業との合併や新会社設立があり、さらなる事業の拡大が見られました。1999年には日曹化成株式会社を合併しました。

関連会社

2020年3月31日現在、日本曹達の連結子会社は38社、関連会社は8社に及びます。主要な連結子会社には、日曹商事、三和倉庫、日曹金属化学などがあります。また、持分法適用関連会社も存在します。

社章とコミュニケーション・シンボル

日本曹達の社章は「雪うさぎ」をモチーフにしたデザインで、誠実や勤勉など複数の意味を含んでいます。社章の起源には、創業初期の会議中に白いウサギが飛び込んできた出来事が影響を与えています。また、2018年からは、ウサギのキャラクターであるミッフィーをコミュニケーション・シンボルとして採用しています。

開発製品

日本曹達は、花王と共同で「キッチンハイターヌメリ取り剤」を開発するなど、イノベーションにも力を入れています。

このように、日本曹達株式会社は、化学製品の製造のみならず、環境保護や農業支援にも力を注ぐ企業となっています。

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