日本歌手協会

一般社団法人日本歌手協会

一般社団法人日本歌手協会は、プロの歌手が所属する日本の業界団体です。この団体は、1963年2月に設立され、以降、歌手の権利や財産、名誉を守ることを目的としています。初代会長には、著名な歌手である東海林太郎が就任し、その時の会員数は134名でした。1975年には社団法人としての認可を受け、さらに2010年には一般社団法人として内閣府からの認可を得ました。この年、協会のレーベルから菅原洋一が「ビューティフルメモリー」をリリースし、協会の活動が広がりました。

2023年3月31日現在、協会の会員数は551名です。多くの歌手が参加しており、共同で活動することで交流を深めています。協会は、定期的なイベントを通じて、音楽業界の活性化にも寄与しています。これまでのイベントには、地震チャリティーや第一興商とのコラボレーションによる「プロレベル認定歌手オーディション」が含まれています。

主なイベント活動

日本歌手協会が主催するイベントには、毎年継続的に行われている歌謡祭があります。歌謡祭は1978年に初めて開催され、毎年秋に行われており、通常、2日間にわたる4～5の公演が実施されます。2015年度まではゆうぽうとで開催されていましたが、この施設が閉館したため、2016年から2022年までは中野サンプラザで開催しました。さらに、2023年には江戸川区総合文化センターに移動して開催される予定です。

また、1996年に誕生した「輝け!歌の祭典」も重要なイベントの一つです。この祭典は毎年春に2日間にわたり開催されています。さらに、BSテレ東では「歌謡祭」と「輝け!歌の祭典」の模様が放送され、過去のイベントをまとめた「プレイバック日本歌手協会歌謡祭」が通年で配信されています。このように、テレビ放送を通じて多くの人々にお届けしています。

オーディションについて

協会ではプロレベル認定歌手オーディションも行っており、参加者は様々な選考ステージを経て審査されます。選考料は二次ステージで約21,000円ですが、協会が指定した曲を選ぶことで少し割引が適用されます。合格者の多くは、プロレベルメンバーズクラブ（PMC）に入会し、年会費は5,000円となります。PMCのメンバーは歌謡祭への出場も希望でき、選考料が必要です。

2021年12月には、新たな「プレミアム★プロレベル歌手認定オーディション」が始まり、初回は選考料が1万円で後には3万円に設定されました。このオーディションを通じて認定された歌手は、歌謡祭への優先出場やレッスン、CDデビューなどの機会を得ることができます。

役員と歴代会長

一般社団法人日本歌手協会の代表者は、2014年の会員総会で定められた代表理事が務めています。これまでに歴代の会長が存在し、初代は東海林太郎。二代目には藤山一郎、三代目にはディック・ミネなど、著名な歌手が名を連ねています。八代目会長には2010年から田辺靖雄が就任し、現在も活動を継続しています。

このように一般社団法人日本歌手協会は、歌手の権利保護と業界の発展に寄与し続けながら、多彩なイベントやオーディションを通じて日本の音楽文化を盛り上げています。

もう一度検索