日本歯科TC協会

日本歯科TC協会

一般社団法人日本歯科TC協会（にほんしかティーシーきょうかい）は、歯科医療現場において歯科医師以外のスタッフ、いわゆるコ・デンタルと呼ばれる職種の資質向上を目的とした活動を行う団体です。英語名称は「Japan Association for Dental Treatment Coordinator」と表記され、その略称である「TC」は「Treatment Coordinator（トリートメントコーディネーター）」を指しています。

設立と所在地

本協会は、2009年8月3日に設立されました。現在の主たる事務所は、東京都文京区に置かれています。協会の代表理事は松尾通氏が務めています。

トリートメントコーディネーター資格認定制度

日本歯科TC協会の主要な活動の一つに、トリートメントコーディネーターの資格認定制度の運営があります。この制度は、歯科衛生士や歯科助手などのコ・デンタルスタッフを対象として設計されており、彼らの専門能力を高め、歯科医療チームの一員としての役割を強化することを目指しています。

この資格制度は、4つの段階的なレベルから構成されるクラスアップ方式を採用しています。下位から順に、以下のクラスが設定されています。

1. Activity Leader（アクティヴィティーリーダー）
2. Basic Instructor（ベーシックインストラクター）
3. Advanced Instructor（アドバンスドインストラクター）
4. Master（マスター）

各クラスへの認定を受けるためには、それぞれの段階で定められた認定試験に合格する必要があります。この制度は、下位のクラスから順にステップアップしていく体系となっており、継続的な学習とスキル向上が奨励されています。

講習と試験内容

資格取得に向けた講習や認定試験は、トリートメントコーディネーターに求められる多角的な能力を評価するために構成されています。その根幹となるのは、歯科医療における重要な要素を示す6つの「C」です。

これらの「6つのC」とは、以下の要素を指します。

Communication（コミュニケーション）：患者さんやチームメンバーとの円滑な意思疎通能力
Coaching（コーチング）：患者さんの理解や行動変容をサポートする能力
Cure（キュア）：治療に関する基本的な理解
Care（ケア）：予防やメンテナンスに関する知識と対応
Cooperation（コオペレーション）：チーム医療における連携能力
Commitment（コミットメント）：職業への献身と貢献意欲

受講者は、これらの6つの柱に基づき、患者さんへの効果的なコンサルティング手法、常に進化する歯科医療に関する最新の専門知識、さらには歯科医院の経営やチームマネジメントといった幅広い分野について体系的に学びます。学んだ内容は、それぞれのクラスに対応した認定試験によってその理解度や実践能力が評価されます。

この資格制度を通じて、歯科医療従事者は患者さんとのより良い関係構築、質の高い医療提供のサポート、そして歯科医院全体の円滑な運営に貢献するスキルを習得することが期待されています。

関連語

本協会やその活動に関連する用語として、以下のものが挙げられます。

コ・デンタル
歯科衛生士
* 歯科助手

外部リンク

本協会に関するより詳しい情報は、一般社団法人日本歯科TC協会の公式サイトをご確認ください。

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