日本歴史学会

日本歴史学会

日本歴史学会は、日本史研究の発展と知識の普及を目的とした学術団体です。1949年（昭和24年）に高柳光寿を初代会長として設立されました。学会は、研究者だけでなく歴史愛好家も含む約8,000名の会員で構成されています。

概要

主な活動として、月刊雑誌『日本歴史』の編集・刊行を行っています。この雑誌は、日本史研究における最新の成果や動向を発信する重要な媒体となっています。また、日本歴史学会は、日本学術会議が指定する協力学術研究団体ではありません。

事務局は吉川弘文館編集部内に置かれており、学会の運営や活動をサポートしています。

2000年（平成12年）には、優れた研究業績を顕彰するため、「日本歴史学会賞」が創設されました。この賞は、『日本歴史』に掲載された論文の中から毎年1編を選定し、その研究者を表彰するものです。

現会長は東京大学名誉教授の笹山晴生です。

編集刊行物

日本歴史学会は、吉川弘文館から様々な出版物を刊行しています。これらの刊行物は、日本史研究の進展に大きく貢献しています。

人物叢書（1958年 - ）：著名な人物の生涯や業績を詳細に解説するシリーズです。
日本歴史叢書（1963年 - ）：日本史の各時代やテーマに関する研究成果をまとめたシリーズです。
明治維新人名辞典（1981年）：明治維新期に活躍した人物の情報を網羅した辞典です。
日本史研究者辞典（1999年）：日本史研究者の業績や専門分野を紹介する辞典です。
肖像選集（1962年）：歴史上の人物の肖像画を集めたものです。
遺墨選集 人と書（1997年）：歴史上の人物の書跡を紹介するものです。
演習古文書選 全8冊（1971年 - 1981年）：古文書の読解や解釈を学ぶための演習書です。
概説古文書学 全2冊（1983年 - 1989年）：古文書学の基礎知識を解説する入門書です。
日本史の問題点（1965年）：日本史研究における課題や論点を提起するものです。
日本考古学の現状と課題（1974年）：日本考古学の現状と今後の課題を考察するものです。
日本史研究の新視点（1986年）：日本史研究における新たな視点やアプローチを紹介するものです。

受賞

第11回菊池寛賞（1963年）：『人物叢書』の刊行により受賞しました。

関連項目

吉川弘文館：日本歴史学会の出版物を多く刊行している出版社です。

外部リンク

日本歴史学会事業概要 （吉川弘文館サイトより）
* 日本歴史学会賞 （同上）

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