日本甲殻類学会

日本甲殻類学会について

日本甲殻類学会（にほんこうかくるいがっかい、英語名称：Carcinological Society of Japan）は、1961年に甲殻類に関する研究を促進するために設立されました。この学会は、会員相互の交流を通じて、甲殻類学の進歩と普及に寄与することを目指しています。設立当初から現在に至るまで、様々な研究活動や学会イベントを通じて、甲殻類研究の発展に努めています。

歴史の歩み

日本甲殻類学会の歴史は1961年4月に始まり、最初の会長には酒井恒氏が就任しました。設立当初は小田原甲殻類博物館に学会事務所を設置し、同年11月には横浜国立大学の岩実験所で第1回大会を開催しました。その後、1963年には学会の研究誌「甲殻類の研究」の創刊号が発行され、1972年には「日本甲殻類学会ニュース」の創刊号も刊行されました。これにより、学会の情報発信と会員の研究成果の共有が進められました。

1980年には、小田原利光氏により日本甲殻類学会運営のための助成基金である小田原記念甲殻類研究基金が創設され、学会の活動を支える重要な財源となりました。1986年に三宅貞祥氏が会長に選出され、1991年には英文学術誌「CANCER」の創刊号が発行されるなど、国際的な発信も強化されました。

特に1993年には「甲殻類の研究」を「Crustacean Research」と改題し、国際的なスコープを持つ雑誌として発行が続けられています。これにより、国外の研究者との交流も一層促進されました。また、学会の運営には、多くの会長が貢献し、2002年からは馬場敬次氏、2008年には渡邊精一氏が会長に就任しました。

2011年には朝倉彰氏が新たに会長に選ばれ、学会の運営の中で、国内外の研究者とのコラボレーションがより強化されたことが特徴です。2014年にはInternational Association of Astacologyとの合同大会も開催され、さらに幅広い学術交流が図られました。

大会とシンポジウム

日本甲殻類学会は、年に1回の大会を開催しており、最新の研究成果が発表される場として重要な役割を果たしています。また、随時シンポジウムも行われており、参加者同士の議論の場として活用されています。

主なシンポジウムと学会誌

学会では、成人向けの英文学術誌「Crustacean Research」と和文誌「Cancer」を発行しており、これらの学術誌は会員の研究成果を広く発信するための重要な媒体となっています。加えて、学会賞として、学会論文賞、若手優秀口頭発表賞、若手優秀ポスター発表賞が設けられ、優れた研究を奨励しています。

受賞者と関連項目

受賞者リストも毎年更新され、優秀な研究者を称えています。甲殻類や汎甲殻類に関する関連項目は多岐にわたり、学会の公式ウェブサイトやSNSを通じて得られる情報も豊富です。公式のFacebook、Twitter、Instagramでは最新のイベント情報や研究成果の発表が行われています。

このように、日本甲殻類学会は、甲殻類に関する研究をさらに充実させ、興味を持つ多くの人々と学術的なつながりを持つための重要な組織であり続けています。

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