日本看護倫理学会

一般社団法人日本看護倫理学会について

一般社団法人日本看護倫理学会（JNEA）は、看護倫理に関心を持つ実践者、研究者、教育者が集まる学術団体として2008年に設立されました。この団体の主な目的は、看護倫理の知識を体系化し、関連する個々の知見や活動を通じて交流を図ることにあります。また、看護倫理に関連した提言を行うことも大きな目標の一つです。事務局は東京都新宿区に置かれ、活動の中心となっています。

沿革

日本看護倫理学会は、2008年6月15日の設立総会で正式に承認され、その後は看護倫理の向上を目指した多様な活動を展開してきました。2020年6月29日には、より一層の活動を拡大するために一般社団法人に移行しました。

活動内容

日本看護倫理学会は、いくつかの委員会を設置し、看護に関する倫理的課題への対応を進めています。具体的な活動は以下の通りです。

編集委員会

この委員会は、日本看護倫理学会誌の編集と発行を担当しています。この学会誌では、看護倫理に関する最新の研究成果や実践事例を紹介し、会員間での情報共有を促進しています。

広報委員会

本委員会は、ウェブサイトやニュースレターを通じて学会の活動や情報を発信しています。また、各部局との連絡調整を行い、広報活動の強化に努めています。

臨床倫理ガイドライン検討委員会

看護職が臨床現場で遭遇する倫理的問題への対応を支援するために、臨床倫理に関するガイドラインの策定・改訂とその普及活動を推進しています。患者の権利擁護に寄与することが目的です。

学術活動推進委員会

この委員会は、看護倫理に関する学術活動を推進し、研究助成の募集と選考を行っています。新たな研究を促進するための体制を整えています。

課題検討委員会

看護倫理に関する情報を収集し、具体的な課題解決に向けた研究や提言を行っています。看護倫理の現状を把握し、改善のための方策を模索しています。

看護倫理カンファレンスファシリテーター養成事業検討委員会

この委員会は、看護倫理カンファレンスのファシリテーターを育成するためのプログラム及び教材の検討を行っています。教育と実践を結びつける重要な役割を担っています。

刊行物

日本看護倫理学会では、定期的にさまざまな刊行物を発行しています。主なものとしては以下があります。

• - 日本看護倫理学会誌: 看護倫理に関する研究や実践的知見を発表するための学術誌です。
• - 医療・看護を受ける高齢者の尊厳を守るためのガイドライン: 高齢者の権利と尊厳を守るための実践ガイドラインです。
• - 身体拘束予防ガイドライン: 身体拘束を防ぐためのエビデンスに基づいた指針です。
• - NEWS LETTER: 年に一回、学会の活動や情報をまとめたニュースレターを発行しています。

このように、一般社団法人日本看護倫理学会は、看護倫理を重視し、潤滑な情報の流通と実践的な取り組みの支援を行っています。

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