日本神の教会連盟

日本神の教会連盟について

日本神の教会連盟は、プロテスタント福音派に属し、日本福音同盟の一員として活動している団体です。その起源は1881年、米国インディアナ州でダニエル・シドニー・ウォーナーにより始まった「神の教会改革運動」にあります。この運動は、キリストに基づく教会の設立を目指しました。

沿革

1908年、日本に関心を持つ矢島宇吉が帰国し、東京の品川区大井町で「神の教会」の宣教を開始しました。翌1909年には、アメリカからの宣教師W.G.アレキサンダーとJ.D.ハッチが来日し、宣教活動が加速しました。

その後の数十年にわたり、教会は次々と設立されていきました。1917年には本郷神の教会が開設され、1924年には宮仲神の教会が設立されました。この頃には多くの信徒が集まり、谷口茂寿も運動に加わりました。

しかし、戦争の影響もあり、1945年に本郷神の教会は戦災で焼失しました。これをきっかけに、谷口茂寿は日本基督教団から脱退し、1949年にはアメリカ神の教会からの宣教師アーサー・アイキャンプ夫妻が来日。1950年には日本神の教会連盟が発足し、谷口が初代連盟委員長になりました。

2008年には設立100周年を迎え、大きな記念式典が開催されました。

現在の状況

日本神の教会連盟は、北海道、関東、近畿、九州、沖縄を含む日本各地に合計16の教会を持ち、さらに日本基督教団と交流しています。彼らは信仰のモットーとして「初代教会の教えと信仰に帰れ」を掲げ、信徒の聖めと一致を重視するのが特徴です。

信仰の特色

教義においては、聖書を神の言葉とし、全くの誤謬なしと信じるため、三位一体やキリストの神性、贖罪、聖霊の働きなどに強い信仰を持っています。また、教会の設立の直接的な基は「神の教会」として成立し、その歴史は西洋だけでなく、他国にも広がっていきました。

教会の特徴は、一般的な教会とは異なり、全身浸水によるバプテスマや、再生した信徒の聖霊による聖め、身体の癒し、霊魂の不滅、死者の復活などを信じています。また、千年期説を否定し、飲酒や喫煙を禁止する教えも持っています。

教会内の構成制度

新約聖書の教えに基づき、教会の首長はキリストであり、役員は長老と執事の二つの階級だけで構成されています。監督や牧師、伝道者などは長老の職務に含まれ、その役割が分かれています。

日本神の教会連盟は、歴史的背景と独自の教義を活かしながら、現代において信仰を実践しているコミュニティです。また、この教会の運動は、信者の生活に深く根ざしたものとなっています。

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