日本私鉄労働組合総連合会

日本私鉄労働組合総連合会について

日本私鉄労働組合総連合会（略称：私鉄総連）は、日本国内の鉄道やバス会社の労働組合が集まって形成された全国的な連合組織です。1947年1月に大阪で結成され、当初は69の組合と10万人以上の組合員が参加しました。私鉄総連は、JRグループを除く多くの大手私鉄、タクシー、ハイヤーやバスなどの社内労働組合が加盟しており、日本労働組合総連合会（連合）や全日本交通運輸産業労働組合協議会（交運労協）といった関連団体にも属しています。

組織の構成

私鉄総連は、北海道、東北、関東など全国9地域に地方連合会（地連）を持ち、各地の組合が地域単位で活動しています。沖縄やハイヤー・タクシー専業の組合は、本部と直接的に加盟しています。私鉄総連の加入組合は主に運輸関連ですが、三重交通グループの鳥羽シーサイドホテル労働組合など異色の組合も含まれています。

歴史的背景と政界との関係

私鉄総連は、1947年の結成以来、労働運動において重要な役割を果たしています。組織内には政治的背景を持つ部分もあり、社会民主党との関係があった時期もあります。例えば、2009年の定期大会で社会民主党の候補を支援したことが記憶に新しいですが、その後は民主党や立憲民主党への支援にシフトしました。

2019年には、組織内候補として新人の森屋隆が比例区で当選し、国会に久しぶりに組織内議員が誕生しました。また、辻元清美との関係も深まり、彼女が2022年の参議院選挙で当選したことは、私鉄総連にとって大きな成果となりました。

主な活動

私鉄総連は多様な活動を展開しています。毎年春に行われる春闘では、組合員の要求を掲げて総決起集会を開催し、デモ行進を行っています。また、公共交通の利用促進キャンペーンでは、スローガンを掲げて啓発活動を推進しています。その他にも、青年女性協議会による交流イベントや、私鉄沖縄交流会などが行われています。

まとめ

日本私鉄労働組合総連合会は、鉄道やバスに従事する労働者がその権利を守り、労働条件の改善に向けて努力するための重要な組織です。地域密着型の活動や政治との関係を活かしつつ、今後もその役割を果たしていくことでしょう。

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