日本笑い学会

日本笑い学会：笑いの文化発展に貢献する市民参加型学会

日本笑い学会（The Japan Society for Laughter and Humor Studies）は、1994年7月9日に設立された、笑いとユーモアに関する総合的研究を目的とする学会です。哲学、心理学、社会学、医学など、多様な分野の専門家が参加し、学際的な研究を推進しています。

幅広い会員層と活発な活動

この学会の特徴は、研究者だけでなく、医師、教師、会社員、主婦など、笑いに興味を持つあらゆる人々を会員として受け入れている点です。現在、約1000名の会員が、それぞれの専門性を活かしながら、笑いの研究・普及活動に携わっています。

学会の活動は多岐に渡ります。毎年開催される大会では、最新の研究成果が発表され、活発な議論が交わされます。学会誌『笑い学研究』や『日本笑い学会新聞』といった定期刊行物を通して、研究成果は広く一般に公開されています。さらに、月1回のオープン講座や随時の研究会などを通して、笑いの研究を深める機会が提供されています。

また、日本笑い学会は、他団体との連携にも積極的に取り組んでいます。笑いに関するイベントへの協賛や講演会への講師派遣などを通して、社会貢献にも努めています。

全国に広がる支部ネットワーク

日本笑い学会は、北海道から九州まで、全国18の支部を展開しています。各支部では、講演会、研究会、寄席、笑いヨガなど、地域に根差した多彩な活動が行われており、地域住民との交流を深めながら笑いの文化の醸成に貢献しています。支部名は、北海道支部、東北支部、石巻支部、関東支部、新潟支部、信州支部、浜松支部、中部支部、三重支部、笑ってメンタルヘルス滋賀支部、京都支部、岡山笑わん会支部、笑いんさい広島支部、島根支部、四国支部、高知支部（こうち和来組）、福岡支部、学術交流支部と、それぞれの地域性を反映した名称が付けられています。

設立以来の歩みと今後の展望

1994年の設立以来、日本笑い学会は、数々の成果を上げてきました。学会誌の発行、支部活動の展開、そして、数多くの研究発表やイベント開催など、笑いの研究と普及に精力的に取り組んできました。

特に、2000年には国際ユーモア学会を開催し、国際的な交流も積極的に推進しています。また、学会賞の設置や、一般向けの書籍出版など、笑いの研究成果を社会に還元するための取り組みも積極的に行われています。

今後も、日本笑い学会は、笑いの多角的な研究を続け、その成果を広く社会に発信することで、人々の健康増進や心の豊かさに貢献していきます。さらに、地域社会との連携を強化し、笑いを媒介とした地域活性化にも貢献していくことを目指しています。

関係者

創設時の会長は井上宏氏、2022年8月時点の会長は鳶野克己氏（立命館大学文学部教授）です。森下伸也氏（関西大学教授）も過去の会長を務めています。

関連情報

日本笑い学会公式ウェブサイト
日本笑い学会Facebookページ
* オンライン版『笑い学研究』巻号一覧（J-STAGE）

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