日本精蠟

日本精蠟株式会社

日本精蠟株式会社は、各種ワックス製品の製造販売を主力とする、日本で唯一のワックス専業メーカーです。

概要

初代の日本精蠟は、1929年（昭和4年）に南満州鉄道（満鉄）の子会社として設立されました。山口県周南市にある徳山工場は、設立当初から操業を続けています。しかし、第二次世界大戦終戦後、在外資産としてGHQの管理下に置かれたため、閉鎖を余儀なくされ、会社は一旦解散しました。

現在の日本精蠟は、1951年（昭和26年）に改めて発足した2代目の会社です。初代の歴史と技術を受け継ぎ、新たなスタートを切りました。

主な事業所

徳山工場（山口県周南市）: 主要な製造拠点として、様々なワックス製品を生産しています。
大阪支店（大阪市北区）: 関西地方における販売・マーケティング活動の拠点です。
つくば事業所（茨城県稲敷郡阿見町）: 研究開発機能を有し、新製品の開発や技術革新に取り組んでいます。

沿革

（初代）

1929年（昭和4年）: 南満州鉄道の子会社として設立。
1930年（昭和5年）: 徳山工場、操業開始。
1945年（昭和20年）: 終戦に伴い閉鎖。

（2代目）

1951年（昭和26年）2月: 新会社として設立。
1963年（昭和38年）7月: 東京証券取引所第2部に上場。
1997年（平成9年）6月: 本社を東京都中央区京橋から中央区新川に移転。
2004年（平成16年）1月: 新精商事株式会社、大阪ニチロウ商事株式会社を吸収合併。
2012年（平成24年）7月: 本社を京橋創生館に移転。
2021年（令和3年）
3月31日: 研究・試験棟が完成。6月より稼働。
9月: 周南市で開発研究センター稼働。

トピック

2021年には研究・試験棟が完成し、開発研究センターも稼働を開始するなど、研究開発体制の強化を図っています。これにより、より高度なワックス製品の開発や、新たな用途への応用が期待されています。

関連事項

南満州鉄道: 初代日本精蠟の設立母体となった鉄道会社。
矢飼督之: 元社長であり、ラグビー日本代表選手としても活躍した人物。

外部リンク

* 日本精蠟 公式サイト

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