日本臨床歯周病学会

特定非営利活動法人 日本臨床歯周病学会（JACP）

特定非営利活動法人 日本臨床歯周病学会（にほんりんしょうししゅうびょうがっかい、英称: The Japanese Academy of Clinical Periodontology; JACP）は、日本における歯周病の臨床に関する学術活動を推進する団体です。日本の歯科医学分野における主要な学術団体である日本歯科医学会の認定分科会として位置づけられています。

沿革と活動目的

本学会の起源は、1983年に設立された臨床歯周病談話会に遡ります。設立以来、歯科医療の第一線で直面する歯周病に関する課題の解決を目指し、学術的な調査・研究に取り組んできました。

主な活動目的は、臨床現場における歯周疾患の実態解明や新たな治療法の研究開発、歯科医師をはじめとする歯科医療従事者の知識と技術の向上支援、そして歯周病に関する最新情報の広範な発信です。

組織体制

学会は多数の会員によって構成されており、2010年9月30日時点では1,887名の会員が活動に参加しています。年に一度開催される総会では、学術発表や会務に関する協議が行われます。

本部事務局は、財団法人口腔保健協会に代行業務を委託しており、東京都豊島区に設置されています。地域活動促進のため、以下の支部を設けています。

北海道支部
関東支部
中部支部
関西支部
九州支部

学術誌

学会の機関誌「日本臨床歯周病学会会誌（Journal of the Japanese Academy of Clinical Periodontology）」は年1回刊行されます。最新の研究論文や臨床報告などが掲載され、会員および関連分野の研究者・実務家にとって重要な情報源となっています（ISSN 1345-4919）。

専門認定制度

質の高い歯周病医療を提供できる専門家を育成・認定するため、以下の制度を設けています。

歯科医師向け
日本臨床歯周病学会認定医、指導医
日本臨床歯周病学会歯周インプラント認定医、指導医
歯科衛生士向け
日本臨床歯周病学会認定歯科衛生士、指導歯科衛生士

歯科技工士向けの認定制度はありません。

学会賞

歯周病学および学会の発展に貢献した会員を表彰するため、「川崎功労賞」を設けています。

加盟団体と関連領域

日本歯科医学会および日本歯学系学会協議会に加盟し、関連学術団体との連携を深めています。歯学、歯周病臨床研究を中心に、感染症、微生物学、免疫学などの基礎医学、関連職種、国内外公衆衛生機関など、幅広い分野と関連を持ち活動しています。入会に関する情報は公式サイトで確認可能です。

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