日本自然災害学会

日本自然災害学会（Japan Society for Natural Disaster Science, JSNDS）は、1959年の伊勢湾[[台風]]による甚大な災害を教訓として、自然災害科学の研究向上と発展、そして防災・減災への貢献を目的として1981年に設立されました。約700名の会員を擁し、自然災害に関する学術研究の中核的な役割を担っています。学会の事務局は、京都府宇治市にある京都大学防災研究所内に設置されています。

学会の活動

日本自然災害学会は、多岐にわたる活動を通じて、自然災害科学の進歩と社会への貢献を目指しています。主な活動内容は以下の通りです。

学術大会・学術例会・研究会・講習会・学術講演会等の開催:
年次学術大会をはじめ、様々な形式での研究発表や意見交換の場を設け、会員の研究活動を支援しています。
自然災害科学研究の国際的学術交流:
海外の研究機関や研究者との連携を積極的に行い、国際的な視点での研究活動を推進しています。国際シンポジウムや共同研究を通じて、グローバルな防災・減災に貢献しています。
総合学術情報誌の発行:
学会誌『自然災害科学』を年4回発行し、最新の研究成果や災害事例に関する情報を広く共有しています。また、英文誌『Journal of Natural Disaster Science』を年2回発行し、国際的な研究コミュニティへの情報発信も行っています。
自然災害の基礎的学術研究、応用的技術研究ならびに防災・減災システムの究明に関する調査研究:
自然災害のメカニズム解明から、具体的な防災技術の開発、減災のための社会システムの構築まで、幅広い分野での研究を支援しています。災害リスク評価や防災計画策定にも貢献しています。
自然災害科学の知識の普及、大学・官公庁・民間団体等の自然災害関係研究者および技術者の交流と連携:
研究者だけでなく、行政や企業、一般市民を対象とした啓発活動も積極的に行っています。シンポジウムやワークショップを通じて、知識の普及や関係者間のネットワーク構築に力を入れています。
自然災害関係の研究者および技術者の養成:
災害科学分野を担う人材育成にも力を入れています。大学との連携による教育プログラムや、若手研究者向けの支援策を積極的に展開しています。

機関誌

学会では、以下の2種類の機関誌を発行しています。

『自然災害科学』:
日本語で年4回発行される学術誌です。自然災害に関する幅広い分野の研究論文、調査報告、事例分析などが掲載されています。
『Journal of Natural Disaster Science』:
英語で年2回発行される学術誌です。国際的な研究コミュニティに向けて、最新の研究成果を発信しています。

関連事項

日本自然災害学会は、以下の分野と密接な関わりを持っています。

自然災害
防災
減災
台風
地震
日本地震学会
日本情報地質学会

外部リンク

日本自然災害学会
* 日本自然災害学会 (@jsnds1981) - X（旧Twitter）

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