日本補綴歯科学会

日本補綴歯科学会について

公益社団法人日本補綴歯科学会（Japan Prosthodontic Society, JPS）は、歯科補綴学の研究と実践を専門に行う学術団体です。この学会は1933年に設立され、以来長い歴史を持ち、日本における歯科補綴の発展に寄与してきました。現在、会員数は約6,945名を数え、歯科医師や研究者がその活動に積極的に参加しています。

学会の目的

日本補綴歯科学会は、補綴歯科医療の質を向上させるための活動を行うことを目的としています。具体的には、研究の促進や、最新の技術や知識の普及、教育プログラムの提供などが含まれます。このような取り組みにより、日本国内での補綴歯科分野の発展を支援し、患者に対して良質な医療を提供することを目指しています。

組織と運営

学会は、年1回の総会を開催し、その際に各種の活動報告や提案が行われます。学会の本部事務局は、東京都港区に位置しており、各地域には支部が存在します。支部は、東北・北海道支部、東関東支部、西関東支部、東京支部、関越支部、東海支部、関西支部、中国・四国支部、九州支部といった形で構成されています。

認定制度

日本補綴歯科学会では、専門的な知識と技術を持つ歯科医師を認定する制度も設けています。2012年12月1日現在、日本補綴歯科学会専門医は1,143名、指導医は685名います。これにより、専門医としての教育を受けた歯科医師が、より高い質の医療を患者に提供することを促進しています。

また、学会認定の研修施設も存在し、99ヶ所に及ぶ施設が、その標準に基づいた教育を行っています。

学会誌

学会は自己の研究成果や知見を発表するために、2つの学術誌を発行しています。「Journal of Prosthodontic Research」と「日本歯科補綴学会誌」は、年4回の頻度で発行され、最新の研究や実践事例が掲載されています。これらの学術誌は、補綴歯科に関する重要な情報源として、多くの歯科医師や研究者に利用されています。

加盟団体

日本補綴歯科学会は、日本歯科医学会をはじめとする複数の団体に加盟しています。また関連学会には、矯正歯科学会、歯科理工学会、口腔インプラント学会など多岐にわたる学術団体が含まれ、互いに協力しながら補綴歯科領域の発展に尽力しています。

まとめ

日本補綴歯科学会は、歯科補綴の分野において重要な役割を果たしており、専門医の育成や最新の研究成果の発表を通じて、医療の質の向上に寄与しています。これからも、補綴歯科の発展を目指して様々な取り組みを続けていくことでしょう。

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