日本製薬工業協会

日本製薬工業協会（製薬協）について

日本製薬工業協会（にほんせいやくこうぎょうきょうかい、英: Japan Pharmaceutical Manufacturers Association）は、新薬メーカーを中心とした研究開発志向型の製薬会社が加盟する業界団体です。略称は製薬協、またはJPMAと呼ばれています。製薬業界の発展と、人々の健康に貢献することを目的に、1968年に設立されました。

組織概要

所在地：〒103-0023 東京都中央区日本橋本町2-3-11 日本橋ライフサイエンスビルディング7F
会長：上野裕明（田辺三菱製薬株式会社 代表取締役）
理事長：木下賢志（元地方創生総括官）
専務理事：森　和彦
常務理事：石田　佳之、中川　祥子
設立：1968年（昭和43年）
会員数：71社（2019年2月18日現在）

製薬協は、会員企業である製薬会社71社と、16の専門委員会によって構成されています。各委員会は、医薬品の研究開発、製造、流通、販売など、製薬業界の様々な分野における課題に対応し、より良い医薬品を患者さんに届けるための活動を行っています。

主な活動

製薬協は、以下の活動を中心に、製薬業界全体の発展と、人々の健康に貢献することを目指しています。

自主基準の策定：製薬協企業行動憲章、製薬協コンプライアンス・プログラム・ガイドラインなど、会員企業が遵守すべき行動規範やガイドラインを策定しています。これにより、製薬業界全体の倫理観の向上と、透明性の確保を目指しています。
政策提言：医薬品の開発、承認審査、安全対策、適正使用など、医薬品に関する政策について、政府や関係機関に対して提言を行っています。これにより、より良い医薬品が迅速に患者さんの手元に届くように、環境整備を進めています。
委員会活動：16の委員会が、それぞれの専門分野において、業界の課題解決に向けた取り組みを行っています。
コード・コンプライアンス推進委員会：コンプライアンスの推進、コード・オブ・プラクティスの管理運営、会員企業のコード遵守推進活動の支援を行います。
コード委員会：コード・オブ・プラクティス、医療用医薬品プロモーションコード、企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン等の周知・徹底を行います。
流通適正化委員会：医薬品流通の透明化・効率化に関する取り組みを行います。
医薬品評価委員会：新薬の開発、市販後の安全対策、適正使用にかかる方策の的確化を図るための政策提言活動を行います。
薬事委員会：薬事法の運用や医薬品の承認審査など、薬事行政に対する政策提言活動を行います。
品質委員会：医薬品の品質の信頼性向上や医薬品の製造技術の調査研究などを行います。
知的財産委員会：知的財産の創造・保護に関する取り組みを行います。
研究開発委員会：創薬研究のための基盤整備、人材育成、産学連携の推進などを行います。
貿易委員会：医薬品や医薬品中間体の輸出入や関税に関する諸問題に対処します。
国際委員会：各国の製薬団体や公的機関との連携、発展途上国の支援などを行います。
環境安全委員会：地球環境・労働安全環境の整備の実施。
広報委員会：各種広報活動の実施。
患者団体連携推進委員会：患者団体と積極的に意見交換を行い、患者視点に立った取り組みを検討し、患者団体とのより良い協働を図ります。
製品情報概要委員会：会員各社の製品情報や広告の自主審査を行います。
くすり相談対応検討会：消費者へのくすり相談態勢の整備を行います。
医薬産業政策研究所：総合的な政策研究・調査研究などを行います。
医薬出版センター：各委員会の研究成果の出版、セミナー・講演会の代替運営を行います。
国際連携：国際製薬団体連合会（IFPMA）などの国際的な団体と連携し、グローバルな視点での医薬品に関する課題に取り組んでいます。また、各国の製薬団体や公的機関との連携、発展途上国の支援も行っています。
情報発信：医薬品に関する情報を、ウェブサイトや出版物などを通して、広く社会に発信しています。

連携団体

製薬協は、医薬品企業法務研究会（医法研）をはじめとする様々な団体と連携し、業界全体の発展を目指しています。医法研は、製薬企業等の法務、コンプライアンス、薬事規制に関する研究団体で、製薬協の活動にも協力しています。

関連情報

国際製薬団体連合会 (IFPMA)：製薬業界の国際的な団体。
長野祐也の医療界キーパーソンに聞く：製薬協がスポンサーを務める番組。
医進薬新～夢のメディ神殿～：製薬協が提供する番組。
日本OTC医薬品協会：一般用医薬品製造の任意団体。
日本[[製薬団体連合会]]：医薬品製造業者の地域別団体、業態別団体により構成する連合会。

外部リンク

日本製薬工業協会（製薬協）
医薬品企業法務研究会（医法研）

製薬協は、医薬品業界の発展と、人々の健康に貢献するため、今後も様々な活動を展開していくことが期待されます。

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