日本赤十字社銀色有功章

日本赤十字社銀色有功章について

日本赤十字社銀色有功章は、日本赤十字社が、長年にわたり赤十字の活動に貢献した個人や団体に対して贈る記念章です。この章は、赤十字の活動に対する深い理解と貢献を称えるために設けられており、受章者の功績を広く社会に伝える役割も担っています。日本赤十字社における表彰制度では、金色有功章に次ぐ高位の章として位置づけられています。

授与対象と種類

銀色有功章は、主に以下の3つの分野で顕著な貢献があった個人または団体に授与されます。

1. 長年の奉仕活動: 赤十字の活動に長年従事し、その活動を支えてきた人々に贈られます。
2. 多額の寄付: 日本赤十字社に対し、20万円以上の社資を拠出または寄付した個人や団体に贈られます。寄付は一括でも、累計でも対象となります。
3. 献血への貢献: 献血を70回以上行った個人、または献血推進団体として15年以上継続して活動した団体に贈られます。

銀色有功章には、以下の2種類の形式があります。

楯式: 以前は法人・団体に授与されていましたが、現在は個人、法人・団体を問わず、楯式の章記と略章が授与されます。
杯式: 献血で貢献した個人に贈られます。銀色のガラス杯と葉書大の感謝状が贈られます。

歴史と根拠

銀色有功章の制度は、明治18年に日本赤十字社の表彰制度として定められた勲章式の記念章にまで遡ります。日本赤十字社は、日本赤十字社法第7条に基づいて定款を定めており、銀色有功章の授与は、この定款第17条および第18条に規定されています。

近年の授与状況

近年までは、個人の場合、勲章式の章、略章、章記（色は銀色）が、法人・団体の場合は楯式が授与されていましたが、現在は個人、法人・団体ともに楯式の章記と略章が授与されるようになっています。

関連情報

銀色有功章は、赤十字の理念である人道、公平、中立、独立、奉仕、単一、普遍という7つの基本原則に基づいた活動を支える重要な要素です。日本赤十字社の活動を理解し、支えることは、人道的危機に対応し、社会の福祉に貢献することにつながります。

参考文献

日本赤十字社法
日本赤十字社定款
日本赤十字社有功章社員章等贈与規則
日本赤十字社献血者顕彰規程・表彰制度

関連項目

赤十字国際委員会
赤十字社
日本赤十字社
記章
栄章
有功章
日本赤十字社金色有功章

外部リンク

日本赤十字社ウェブサイト「日本赤十字社法 (PDF) 」
日本赤十字社ウェブサイト「日本赤十字社定款 (PDF) 」
日本赤十字社ウェブサイト「日本赤十字社有功章社員章等贈与規則 (PDF) 」
* 日本赤十字社ウェブサイト「記念品 (PDF) 」

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