日本通訳協会

株式会社日本通訳協会について

株式会社日本通訳協会は、かつて東京都新宿区に事務所を構え、「通訳技能検定試験」および「ボランティア通訳技能検定試験」を主要な事業として展開していました。

事業停止とその後

2008年11月、同社は予定されていた検定試験を、試験日直前に中止するという事態を引き起こしました。その後、同年12月下旬には全ての業務を停止し、事務所を閉鎖することを発表しました。この突然の事業停止は、多くの受験者に混乱をもたらし、受験料の返還問題は未だ解決に至っていません（2009年3月時点）。

試験中止以降、受験者からの問い合わせに対して、同社との連絡が困難な状況が続いていました。同社の公式サイト上には簡単な通知が掲載されていましたが、月に一度程度の更新頻度で、一方的な告知が行われるのみでした（2009年3月時点）。現在では、公式サイト自体も閉鎖されています。

ホームページ上の通知内容

以下は、検定試験中止以降に同社ホームページ上で掲載された通知の要点です。

2008年11月4日付け通知文
表題：「受験者の皆様へ　日本通訳協会閉鎖のお知らせ」
内容：金融支援を受けられなくなったため、会社を閉鎖する。通訳技能検定（通検）、ボランティア通訳技能検定（V通検）、中国語通訳技能検定（中日通検）などの各試験の実施を断念する。
「業界の各社と協議中であり、皆様方の受験料が無駄にならないように努力していく所存です。」（原文より抜粋）
2008年11月下旬に今後の連絡先を同社ホームページ上に掲載する。
2008年12月26日付け通知文
「12月末日をもってすべての業務及びオフィスを閉鎖する」（原文より抜粋）
2009年2月17日付け通知文
「「通訳技能検定」に変わる新しい通訳検定試験に関しては、業界団体で検討を続行しています」（原文より抜粋。“変わる”という表記も原文まま）
「新しい制度の中で通検の受験者に対する何らかの優待制度もあわせて検討中です」（原文より抜粋）
次回の発表は同社ホームページ、または「関係業界誌の紙面等」（原文より抜粋）に掲載する。

関連法人

株式会社通協リンガパートナーズ

外部リンク

* SearchChinaによる日本中国語学会講演会についての報道

まとめ

株式会社日本通訳協会の事業停止は、通訳業界に大きな影響を与えました。受験者への十分な説明や対応がなされないまま、公式サイトが閉鎖されたことは、多くの人々に不信感を抱かせる結果となりました。受験料の返還問題を含め、今後の動向が注目されます。

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