日本郵趣協会

公益財団法人日本郵趣協会について

公益財団法人日本郵趣協会（Japan Philatelic Society Foundation）は、日本国内外の郵便切手の歴史と郵便制度に関する研究を通じて、郵便切手文化の継承と発展に寄与することを目的とした公益財団法人です。この団体は、日本における最大の郵趣組織であり、1946年に設立以来、多くの活動を行ってきました。

沿革

日本郵趣協会は、1945年に日本郵趣文化協会としての発足準備が始まり、1946年の設立以降、1982年には旧郵政省所管の財団法人として認可を受けました。2001年には総務省の所管となり、2011年4月1日に公益財団法人に移行しました。

主な事業

日本郵趣協会は、複数の事業を通じて郵便切手の文化を普及し、地域社会の文化活動を支援しています。以下にその主要な活動を紹介します。

普及啓発事業

毎年の切手趣味週間には、全国の郵便局や博物館などで「全国ミニ切手展」を開催し、多くの人々に郵便切手の魅力を伝えています。「切手のつどい」や「切手オリエンテーション」などのイベントも行い、参加者同士が交流できる場を設けています。また、体験型ワークショップでは、郵便切手を使ったアート制作や剥がし体験を通して、その楽しさを実感してもらっています。

展覧会事業

郵趣活動の一環として、全国規模での展覧会を年に数回開催しています。特にゴールデンウィークにはスタンプショウ、秋には全国切手展を実施し、国内外の収集家や愛好者が一堂に会します。作品の公募やコンクール形式の展覧会もあり、参加者の技術向上を支援するイベントが多岐にわたります。

出版事業

日本郵趣出版は、郵便切手に関する情報やデータ、研究成果をもとにさまざまな出版物を発行しています。月刊誌『郵趣』や週刊誌『郵趣ウィークリー』、専門的な内容の『郵趣研究』などがあり、国内外の郵便切手情報が掲載されています。

学術調査研究事業

各地域や専門分野ごとの研究会を通じて、豊かな研究環境を提供し、郵便切手に関するさらなる知見を深めています。全国的な会合や地域的な交流の場を設け、継続的な学術活動が行われています。

国際文化交流事業

郵便切手を通じて国際文化交流を促進し、世界各国の郵政機関や郵趣団体との協力を行っています。切手は「小さな外交官」として、自国の文化を発信する重要な手段とされています。

地域支援・人材育成事業

地域郵便切手文化の公益的活動を支援し、ボランティア活動を促進することにも力を入れています。地域の文化活動を活性化させるための助成や情報提供が含まれています。

顕彰事業

郵便切手文化の普及に貢献した個人や団体の功績を称えるため、さまざまな顕彰プログラムを実施しています。受賞者には、国内外の郵便切手文化に対する功労が認められます。

組織と所在地

日本郵趣協会の本部は東京都豊島区目白に位置し、アクセスも良好です。多彩な役員と評議員が在籍し、組織の運営に携わっています。

郵便切手の文化を深く知るため、そしてその魅力を広めるために、さまざまな活動を行っている日本郵趣協会は、切手愛好者にとって重要な存在です。

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