日本野生動物医学会

日本野生動物医学会について

日本野生動物医学会（Japanese Society of Zoo and Wildlife Medicine）は、1995年に設立された団体で、野生動物や動物園で飼育される動物に関連する獣医学の進展を目指しています。現在、約700名の会員が所属しており、北海道札幌市北区の北海道大学を事務局として活動しています。

活動内容

この学会は、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類など、様々な野生動物を対象にしています。特に、飼育動物に対する研究や知見の普及にも力を入れています。主な活動には、会誌の発行や年間大会、シンポジウムの開催があります。これらのイベントでは、最新の研究成果や獣医学の進展を共有することが目的です。

さらに、同学会は教育活動への提言や動物福祉に関する指針の作成といった取り組みも行っており、再導入についてのガイドライン作成など、広範囲にわたる活動を展開しています。国際交流にも積極的で、他の関連団体との連携を通じて、特に日本哺乳類学会や野生生物保護学会、日本獣医学会、日本獣医師会、ヒトと動物の関係学会などとの協力を強化しています。

大会の開催

日本野生動物医学会は、年に一度国内で大会を開催しています。この大会では、全国各地の研究者や実務者が集まり、研究成果を発表し、情報交換を行います。これまでの大会の例として、以下のような場所で開催されました：

• - 2013年：京都大学（8月29日 - 9月1日）
• - 2012年：北里大学（8月23日 - 26日）
• - 2011年：東京農工大学（9月29日 - 10月2日）
• - 2010年：九州大学（9月1日 - 4日）
• - 2009年：富山大学（9月3日 - 6日）

これらの大会では、研究発表だけでなく、パネルディスカッションや進行中の研究の報告も行われ、参加者同士のネットワークを形成する重要な機会となっています。

出版物

日本野生動物医学会は、会誌『日本野生動物医学会誌（Japanese Journal of Zoo and Wildlife Medicine）』を和文・英文で発行しており、最新の研究や論文が掲載されています。この会誌は、国内外の研究者にとって貴重な情報源となっており、獣医学コミュニティの発展に寄与しています。

関連項目

この学会の活動は、獣医学や野生動物管理、生物多様性の保護、人獣共通感染症といった幅広い分野と密接に関連しています。これにより、単なる獣医学の枠を超え、野生動物と人間との共生を考える上で重要な役割を果たしています。

外部リンク

日本野生動物医学会について詳しく知りたい方は、公式ウェブサイトを訪問してください。

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