日本電設工業

日本電設工業株式会社：日本の電気工事業界をリードする老舗企業

1942年、鉄道省の電気工事指定業者121社と電気機器メーカー15社の共同出資により設立された日本電設工業株式会社は、日本の電気工事業界において長い歴史と確固たる地位を築き上げてきた企業です。当初は鉄道省の鉄道電気工事を独占的に請け負う会社としてスタートしましたが、1949年の国鉄の鉄道電気工事の発注方法変更を機に、一般電気工事分野へも事業を拡大。現在では、鉄道電気工事、一般電気工事、情報通信工事の3部門を柱として、幅広い事業を展開しています。

事業内容：鉄道から一般建築まで、多様なニーズに対応

日本電設工業株式会社の事業は大きく3つの分野に分類されます。

鉄道電気工事: 同社の事業の基盤であり、売上高の5割以上を占める主要部門です。在来線、新幹線のみならず、地下鉄や新交通システムなど、多様な鉄道インフラ整備に携わっており、業界をリードする存在として確固たる地位を築いています。全国規模での事業展開により、あらゆる鉄道プロジェクトに対応できる体制を構築しています。
一般電気工事: ビル、工場、商業施設など、幅広い建築物における電気設備の設計・施工を担っています。長年培ってきた技術力と経験を活かし、高品質かつ安全な電気設備の提供に努めています。
情報通信工事: 現代社会のインフラを支える情報通信設備の設計・施工を行っています。高度な技術とノウハウを駆使し、信頼性の高い通信ネットワークの構築に貢献しています。

人材育成への取り組み：技術・技能の向上を支える研修施設

日本電設工業株式会社は、技術力向上のための積極的な人材育成に力を入れています。千葉県柏市に「中央学園」という大規模な研修施設を所有し、社員の教育・訓練を行っています。さらに、同施設内に「NDK技術学園」という認定職業訓練校も併設されており、自社社員だけでなく、協力会社や他社の社員も受け入れています。業界全体の技術力向上にも貢献することで、日本の電気工事業界の発展に寄与しています。

歴史：変化と成長を遂げてきた70年以上の歴史

日本電設工業株式会社の歴史は、日本の社会インフラ整備の歴史と深く関わっています。設立以来、時代の変化に柔軟に対応し、事業領域を拡大しながら、着実に成長を遂げてきました。

1942年: 鉄道電気工業株式会社として設立
1949年: 日本電設工業株式会社に社名変更、一般電気工事分野に進出
1962年: 東京証券取引所市場第二部に上場
1973年: 東京証券取引所市場第一部に指定替え
1985年: 本社所在地を東京都台東区に移転
2001年: 電設工技術学園（現NDK技術学園）を開校

全国展開：主要都市に支店を展開

日本電設工業株式会社は、本社を東京都台東区に置き、北海道から九州まで全国各地に支店を展開しています。これにより、地域に密着したサービスを提供し、顧客ニーズへの迅速な対応を可能にしています。主要な支店所在地は以下の通りです。

北海道支店 (札幌市)
東北支店 (仙台市)
中部支店 (名古屋市)
関西支店 (大阪市)
中国支店 (広島市)
四国支店 (高松市)
九州支店 (福岡市)

グループ企業：多様な事業分野をカバーするグループ体制

日本電設工業株式会社は、多くの関連会社・子会社を擁するグループ企業として、電気工事関連事業だけでなく、幅広い事業分野をカバーしています。これにより、顧客に対してより包括的なサービスを提供できる体制を整えています。

日本電設工業株式会社は、技術力、人材力、そして全国展開という強みを活かし、日本の社会インフラ整備に貢献し続ける、日本の電気工事業界を代表する企業と言えるでしょう。

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