一般社団法人日本電設工業協会、通称電設協(英: Japan Electrical Construction Association, 略称JECA)は、電気設備業者で構成される
業界団体です。この団体は、日本の
電気工事業界の健全な発展と国民の生活向上を目指して活動しています。2024年9月現在、会長は
関電工の文挾誠一氏が務めています。
沿革
日本電設工業協会は、
1948年7月26日に「電設工業会」として設立され、その後
1949年に名称を「日本電設工業会」に改めました。
1950年には
社団法人としての許可を受け、さらには
1954年に売上が大幅に増加し組織を拡充することとなりました。
1969年には名称を「日本電設工業協会」と改称し、以降も
業界団体としての役割を強化しています。特に
1984年には各都道府県の同業団体が一斉に加入し、組織の強化が図られました。
2008年には設立60周年を迎え、2011年4月には
一般社団法人として再編されました。
目的
電設協の目的は、
電気工事業及び関連事業の健全な発展を推進することです。具体的には、国民生活の保安や
公共の福祉の向上、産業の振興、文化の向上に資することを目指しています。
事業内容
この団体では、以下のような活動が行われています。
- - 調査研究: 適切で合理的な入札契約や建設生産システム、電気工事業の企業合理化、技術に関する調査や事故防止対策、環境保全等に関する研究が行われます。
- - 普及活動: 調査結果を発表し、広く普及させるための指導や雑誌・図書の発行も行います。
- - 人材育成: 電気工事業の人材確保や育成に向けた調査研究や支援を行います。
- - イベント開催: 講演会、講習会、見学会、展示会を通じて業界の発展を促進します。
- - 国際交流: 海外の同様の団体との技術交流を促進し、最新の情報や技術を業界に取り入れます。
- - 政策提言: 官公庁や関連機関に対する要望や相談への応答も行っています。
支部
協会は国内各地に支部を展開しています。
- - 北海道支部: 札幌市中央区
- - 東北支部: 仙台市
- - 北陸支部: 富山市
- - 関東支部: 東京都港区
- - 東海支部: 名古屋市
- - 関西支部: 大阪市
- - 中国支部: 広島市
- - 四国支部: 高松市
- - 九州支部: 福岡市
出版物
協会は業界に関連する出版物も発行しています。特に、1940年代に開始された『電設工業』は後に『電設技術』に改題され、現在も毎月発行され続けています。
外部リンク
このように、日本電設工業協会は電気設備業界の発展と国民生活の向上を目指し、さまざまな活動を続けています。