日本電音

日本電音株式会社の概要

日本電音株式会社（にほんでんおん）は、大阪府枚方市を本拠地とする音響機器メーカーです。この企業は、特にスピーカーに力を入れており、公共施設や交通機関向けの音響機器を製造・販売しています。日本電音は地方自治体向けの行政無線システムも手がけており、様々なニーズに対応しています。さらに、販売部門としてユニペックス株式会社を持ち、「UNI-PEX」というブランド名で商品を展開しています。

UNI-PEXの発車メロディ

1990年代初頭、東日本旅客鉄道（JR東日本）が発車メロディの導入を本格化させる際、日本電音は駅自動放送装置と共に発車メロディの提供も行いました。提供されたメロディには、日本電音が独自に作曲したものと、宗次郎の楽曲をアレンジしたものが含まれています。特に、日本電音のオリジナル楽曲は多くの鉄道駅で使用されており、公共交通機関における音の演出に寄与しています。ただし、現在では宗次郎の楽曲は契約の関係で発車メロディとしての使用はありません。

UNI-PEXのオリジナル楽曲

日本電音が作成したオリジナル楽曲はいくつか存在します。

• - せせらぎ：品川駅や池袋駅、浜松町駅などで使用。
• - 春：日暮里駅や池袋駅、大塚駅での使用が見られる。
• - 高原：川崎駅や大森駅にて、低音と高音のバージョンが存在。
• - 草原：大原駅で現在使用中、ホイッスル入りのバージョンも。
• - 春風：新橋駅での使用が確認されている。
• - 陽だまり：こちらも新橋駅での利用があり、異なるバージョンも存在します。

これらの楽曲は、公式サイトには記載されていないバージョンも数多く存在しており、使用駅によってその特色や音質が若干異なることがあります。

宗次郎の楽曲

宗次郎が作曲した楽曲もいくつかの駅で発車メロディとして使用されていましたが、近年はその多くが使用終了となりました。

• - 雲を友として：駒込駅や池袋駅などで使用されていたが、2014年には使用が終了。
• - 清流：かつては駅の接近メロディとしても用いられていましたが、2023年9月に鶴岡駅での使用も終わりました。
• - 四季〜愛しき子供たちへ〜やこころといった楽曲も、特定の駅で使用されていましたが、2005年頃には消滅しています。

入線メロディの変遷

西日本旅客鉄道（JR西日本）においては、JR東日本の発車メロディを一部駅で接近メロディとして使用していましたが、2012年までに全て独自のメロディに切り替わりました。また、過去に使用されていたメロディの中には、春やせせらぎ、草原といった楽曲もありますが、現在では利用されていません。

まとめ

日本電音株式会社は、音響技術の進化を遂げながら、公共交通機関や施設向けの高品質な音響システムを提供してきました。特に発車メロディにおいては、多種多様な楽曲が鉄道利用者に親しまれています。今後も音の演出を通じて、公共交通機関の魅力向上に貢献し続けることでしょう。

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