日本音楽家協会

日本音楽家協会（にっぽんおんがくかきょうかい、英: Nippon Musicians Association）は、かつて存在したポピュラー・ジャズ系のミュージシャン・演奏家のための団体でした。正式名称は社団法人日本音楽家協会、略称は日音協として知られていましたが、2012年に東京地方裁判所から破産手続き開始の決定を受け、その歴史に幕を閉じました。

歴史

協会の起源は、1948年2月12日に東京都の認可を得て設立されたニッポンミュージシャンズユニオンに遡ります。その後、1951年7月1日には日本音楽家連合会を併立しましたが、1970年7月11日に連合会は解散しました。1975年2月20日には、所轄が東京都から文部省へと移行し、1978年2月9日に社団法人日本音楽家協会へと名称を改めました。

活動内容

日本音楽家協会は、デキシーランドジャズジャンボリーやJAZZ DAYといった公演会を開催し、ポピュラー音楽やジャズ音楽の普及に貢献しました。また、社団法人日本芸能実演家団体協議会の設立に参画し、音楽家の著作隣接権の拡充にも尽力しました。

関係者

初代会長は紙恭輔が務めました。役員には、ジョージ川口、笈田敏夫、松本英彦、世良譲など、ジャズ界を代表する著名なミュージシャンが名を連ねていました。しかし、破産時の会長は、石井一参議院議員でした。

破産

2006年9月1日、会員に分配されるはずだった著作権料約1億3200万円が、事業費用などに流用されていたと報道されました。この問題が協会の経営に深刻な影響を与えたと考えられます。そして、2012年6月1日、東京地方裁判所は日本音楽家協会に対し、破産手続開始の決定を下しました。

日本音楽家協会は、日本のポピュラー音楽、特にジャズの発展に貢献した団体でしたが、晩年は資金繰りの問題に苦しみ、最終的には破産という形で終焉を迎えました。その活動は、日本の音楽史において重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

外部リンク

公式サイト

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