日本食研ホールディングス

日本食研ホールディングス株式会社

日本食研ホールディングス株式会社は、「味の作曲家♪」をキャッチフレーズに、調味料の製造・販売を主力事業とする企業です。業務用調味料の分野では国内トップクラスのシェアを誇り、多くの飲食店の味を支えています。家庭用製品もスーパーマーケットなどで広く販売されており、一般家庭の食卓にも欠かせない存在です。

事業概要

同社は、年間約6,800種類ものブレンド調味料を製造しており、加工食品や資材を含めると、その種類は10,000にも及びます。特に、業務用のたれは国内シェアの約50%を占め、焼肉店をはじめ、牛丼店、カツ丼店、居酒屋チェーンなど、様々な飲食店で利用されています。また、家庭用から揚げ粉においても圧倒的なシェアを誇ります。

家庭向けには、食肉、鮮魚、青果売り場に製品が置かれ、焼肉のたれやタン塩用のレモン汁などが広く使われています。特に「晩餐館」シリーズは、多くのスーパーマーケットの精肉売り場で見かけることができます。

海外展開にも積極的で、アメリカ、中国、台湾、タイなどに拠点を設立。現在も海外工場の建設を進めており、グローバルな事業展開を強化しています。

特徴的な施設

愛媛県今治市には、ウィーンのベルヴェデーレ宮殿をモチーフとしたKO宮殿工場や、シェーンブルン宮殿をモデルとしたシェーンブルン宮殿工場があり、その美しい外観は観光名所としても知られています。また、本社には世界食文化博物館が併設されており、食文化に関する展示を楽しむことができます。

沿革

1971年、香川県高松市にて畜産加工研究所として創業。
1972年、愛媛県今治市に本社工場を新設。
1973年、株式会社畜産加工研究所を設立。
1975年、日本食研株式会社に商号変更。
2009年、持株会社体制に移行し、日本食研ホールディングス株式会社に社名変更。同時に、事業会社として日本食研株式会社（営業部門）と日本食研製造株式会社（製造部門）を設立しました。

CMキャラクター「バンコ」

「晩餐館」シリーズのテレビCMに登場する牛のキャラクター「バンコ」は、独特の毒舌とユーモラスな言動で、強烈な印象を与え、多くの人に知られています。「焼肉焼いても家焼くな」というキャッチコピーは、特に有名です。CMの最後には、「にほんしょっけん」という子供の声によるサウンドロゴが流れます。

主な商品

家庭用

タレ：「晩餐館」シリーズ、しょうが焼のたれ、「宮殿」シリーズなど
揚げ粉：から揚げの素、チキン南蛮、油淋鶏など
ソース：ハンバーグソース、ステーキソース、サラダドレッシングなど
その他：菓子・おつまみ、ハム、ソーセージなど

業務用

液体調味料：焼肉のたれ彩など
粉体調味料：から揚げの素No.1、香草ミックスなど
その他：小袋、加工調理食品など

宣伝活動

テレビCMを積極的に展開しており、特に「バンコ」が登場する「晩餐館」のCMは、長年にわたり多くの人に親しまれています。また、同社の社員である伊藤嘉晃氏が歌うCMソングも人気があります。

提供番組

過去には、「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」や「笑点」など、多くの人気番組に提供していました。現在も、「スーパー戦隊シリーズ」や「ひみつのアイプリ」などに提供しています。

グループ会社

日本食研株式会社（営業部門）
日本食研製造株式会社（製造部門）
株式会社ケーオー事務所
日本食研不動産株式会社
日本食研アセット株式会社
ケーオー産業株式会社
ケーオーアップ株式会社
日本食研スマイルパートナーズ株式会社
日本食研グローバル株式会社
* 海外拠点

スポーツ活動

トライアスロン部、カッター部、ゴルフ部、ボウリング部など、社員が参加する様々なスポーツ活動を支援しています。

その他

今治市への寄付を通じて、市内の小中学生の海外研修を支援しています。

まとめ

日本食研ホールディングスは、調味料の製造・販売を通じて、日本の食文化を支える重要な企業です。業務用調味料での圧倒的なシェアと、一般家庭向け製品の展開、そしてユニークなCMキャラクターは、同社の大きな特徴です。また、海外展開にも力を入れており、グローバルな食品企業としての成長が期待されます。

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