日本NPO学会

日本NPO学会概要

日本NPO学会（にほんえぬぴーおーがっかい）は、1999年に設立され、NPO、NGO、ボランティア活動、フィランソロピーなど、民間非営利活動に関する研究や成果の発表、教育の普及を行っています。個人会員は約700人で、その内訳は研究者52%、実務者34%、学生14%と多岐にわたります。年次大会は毎年3月から6月にかけて開催されています。

学会の事務局は、2019年4月から徳島大学の公共政策学研究室に設置されています。

主な事業

出版物

学会は多くの出版物を発行しており、代表的なものには2001年6月に創刊された『ノンプロフィットレビュー (The Nonprofit Review)』や『日本NPO学会ニューズレター』などがあります。また、ディスカッションペーパーも随時発行されています。特に、日本NPO学会賞は、優れた研究や実践報告に対して授与され、さらなる研鑽を促すことを目的としています。この賞は、初代会長の林雄二郎の寄付を基に2002年度に設立されました。

セミナー

これまでに様々なセミナーが開催されており、軽井沢セミナーや信州合宿セミナー、NPO夏の北海道セミナーなどが行われています。また、震災特別フォーラムなども開催されています。これらのセミナーを通じて、多様な議論や意見交換がなされてきました。

国際交流

日本NPO学会は、アメリカのARNOVAや韓国のNPO学会、国際非営利組織研究学会（ISTR）などと連携し、学会役員の相互派遣や研究発表を通じて国際的な交流を深めています。

年次大会の開催

学会の年次大会は、1999年を皮切りに毎年開催され、これまでに多くの国内外の研究者や実務者が参加しました。各大会ごとに異なるテーマが設けられ、参加者はその年の課題について議論します。初回の大会ではレスター・サラモン教授の講演があり、以降も数々の著名なゲストを招いています。

年次大会のテーマ例

• - 2005年：震災10年とNPO
• - 2012年：災害復興・平和構築と市民の力
• - 2019年：人口減少時代の地域づくりと市民社会

スタディグループ活動助成

2018年からはスタディグループに対する活動助成も行っており、個々の研究・実践の場を支援する取り組みも行っています。

役員構成

学会は会長、副会長、事務局長をはじめ、約20名の理事から構成されており、それぞれが専門的な視点から学会の運営を支えている。現会長の岡本仁宏氏や副会長の早瀬昇氏などがその中心を担っています。

まとめ

日本NPO学会は、非営利活動の研究や実践を推進する重要な場であり、情報交換や国際交流を通じて、人々の社会貢献活動を一層広げていくことを目指しています。このように、多様な活動を通じて学会はNPO、NGOの発展に寄与し続けています。

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