日比英一

日比英一（ひび えいいち、1934年3月21日 - 2016年10月23日）は、日本の実業家として知られ、中部日本放送（CBC）の元常務取締役であり、また同社でアナウンサーとしても活躍した人物です。彼の生涯は愛知県名古屋市熱田区で始まり、地元の名門、愛知県立瑞陵高等学校を経て、名古屋大学文学部を卒業しました。

1957年に中部日本放送にアナウンサーとして入社した日比は、その後の約10年間、ラジオ音楽番組や社会情報番組の司会、レポーターとしての活動を主に行っていました。特に『0時半です松坂屋ですカトレヤミュージックです』というラジオ番組では、聴衆に広く親しまれました。また、彼のキャリアの中では、芸能番組や情報系番組といった多岐にわたるジャンルで活躍し、リスナーから高い評価を得ていました。

1974年10月、彼は中京広域圏初のワイドローカルニュース番組『CBCニュースワイド』の初代キャスターに抜擢されます。この番組は、以後約23年半にわたって平日版のメインキャスター、週末版メインキャスター、土曜版のコメンテーターを務めるなど、彼にとって重要な舞台となりました。その間、特に衆議院や参議院議員選挙時の開票特別番組や、『新春中部財界人サロン』の司会などでも活躍し、中部地方において情報番組の顔として名を馳せました。

日比はアナウンサーとしての活動に留まらず、1980年以降はアナウンス部長や報道局長、さらには論説委員長、常務取締役といった肩書きも歴任。その後も2002年には同社を退社し、その功績を称えられてCBCの常任参与に就任しました。また、中京大学大学院では客員教授としても教鞭をとっていました。

晩年は、東海3県で行われるシンポジウムや講演活動などに力を注ぎ、地域の発展に貢献しました。しかし、2016年10月23日に急性心不全により82歳でこの世を去りました。彼の多彩な経歴と地域メディアへの貢献は、今でも多くの人々に記憶され続けています。

日比英一が出演した番組には、TBSの歌のグランプリ（東海地区担当レポーター）、CBCニュースワイド（平日メインキャスターから土曜版コメンテーターまでの多彩な役割）、さらに選挙開票特別番組や新春中部財界人サロンの司会、さらにはラジオの人気番組など、彼の影響力は広範に及びました。彼の名は、中部地方の放送界において今なお語り草となっています。

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