日産ギャラリー

日産ギャラリーの概要

日産ギャラリーは、日産自動車が運営する自動車ショールームで、新車の展示が行われています。来場者は自由に車を見たり触れたりできるほか、定期的に旧車やレーシングカーの展示イベントも開催されています。日産は旧車を「ヘリテージカー」と呼んでおり、こうしたイベントは多くのファンにも親しまれています。近年、ギャラリー間のシャトルバスサービスは終了しましたが、日産の国内外のさまざまなモデルが展示され、新しい車の発表なども行われています。

ギャラリーの所在地と特徴

日産のグローバル本社ギャラリーは神奈川県横浜市にあり、2009年8月に開設されました。このギャラリーでは、インフィニティを含むさまざまな海外モデルも展示されており、試乗会も行われています。この試乗会は、経験豊かな日産スタッフが同乗し、技術や性能をより深く理解するための絶好の機会です。訪れる際には、免許を取得してから1年以上経っていることが求められ、一日につき一車種の試乗が基本の条件です。特にGT-Rの試乗は年齢制限があり、30歳以上の参加者のみが対象となっています。

現行の試乗可能なモデルには、ARIYA や NISSAN GT-R、リーフ e+ など、多彩な選択肢があります。試乗申込は公式サイトからオンラインで行うことができ、また当日にも空いている枠があればその場で予約可能です。

NISSAN CROSSINGの登場

銀座に位置するNISSAN CROSSINGは、日産ギャラリーの新たな形態として2016年にオープンしました。元々は銀座ギャラリーとして親しまれていた場所でしたが、再開発後に新たなデザインと共に生まれ変わりました。NISSAN CROSSINGでは、最先端の技術を備えた車の展示や、インタラクティブなプレゼンテーション、情報発信が行われており、新しいクルマのあり方を体感できる場所となっています。双方向の体験を提供するこの空間は、来場者が未来のドライビング体験にワクワクする要素を取り入れています。

デザインは「Spiral」をテーマに、来場者の感動を空間に表現しています。建物は革新的な手法で設計され、銀座の景観に合った魅力的なファサードが特徴的です。NISSAN CROSSINGには、CROSSING CAFEやNISSAN BOUTIQUEといった、来場者がリラックスできるスペースも併設されています。

VR空間の発展

さらに、NISSAN CROSSINGはVRChat上にも存在し、2021年からは仮想空間でもショールーム体験ができるようになっています。このVRショールームでは、新型BEVのSAKURAが展示され、参加者は仮想の試乗体験もできる新たな試みが行われています。

閉館したギャラリーの流れ

日産にはかつて福岡や札幌、名古屋、大阪にもギャラリーがありましたが、いずれも閉館しました。これにより、国内のギャラリーは横浜と銀座の2ヵ所に絞られました。日産は今後も、さまざまな形でブランドの魅力を伝えていく意向を示しています。これらのギャラリーは、日産自動車の歴史や技術を知るための貴重な場所であり、今も多くの車ファンに愛されています。

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