VRChat

VRChatの全貌

VRChatは、アメリカ合衆国に本社を持つVRChat Inc.によって開発されたソーシャルVRプラットフォームです。その利用者同士が仮想空間内で交流できる環境を提供しています。ユーザーはアバターを使って自由にコミュニケーションを楽しみ、独自のワールドを体験することができます。現在、VRChatは早期アクセス版として公開されており、パソコンやOculus Storeから無料でダウンロードが可能です。

ダウンロードとプラットフォーム

VRChatは、Oculus RiftやHTC ViveなどのVRヘッドセットによるプレイをサポートしていますが、VR機器を持っていないユーザー向けにデスクトップ版も用意されています。このデスクトップ版ではアバターの手足を自由に動かすことはできず制限がありますが、十分にVRChatを楽しむことができます。また、Androidスマートフォン向けのベータ版はGoogle Playから入手可能で、iOS版はクローズドベータに参加することで利用できます。

アバターのカスタマイズ

ユーザーは、VRChat内で操作するアバターを様々な既存のモデルから選ぶことができます。しかし、トラストランクが一定以上になると、UnityとVRCSDKを用いて自分自身の3Dモデルをアップロードできるようになります。その際、コンポーネントや素材については利用規約に従った許可されたものを使用する必要があります。アバターの利用や二次配布に際しては、十分な配慮が求められるので注意が必要です。

SDKの利用

VRChatには、アバターやワールドを作成するための2つのSDKが公開されています。SDK2は過去に使用されていましたが、プログラミングによる処理の追加は困難でした。一方、SDK3では新たに追加されたUdonと呼ばれるビジュアルプログラミング言語を利用することで、製作者はより多くの機能を活用できるようになっており、プログラムの実装が容易になっています。

Udonは、視覚的にプログラムを組むことができるツールで、ユーザーはノードを接続して動作を設計することができます。また、UdonSharpというC#ベースのプログラミングが可能になるアドオンも公式に統合され、開発環境が一層充実しています。

トラストランク制度

VRChatでは、全てのプレイヤーにトラストランクが付与されます。このランクはユーザーの活動に応じて変化し、例えば、「Trusted User」や「Known User」などのランクが存在します。プレイヤーの過去の行動や友達の数、ワールド訪問数などを基にランクが評価され、昇格や降格が行われます。トラストランクが上がることで、アバターのアップロードやその他の機能が解放される特典があります。

インスタンスの種類

VRChatでは、プレイヤー同士が交流できる部屋をインスタンスと呼びます。インスタンスには参加の条件に応じた様々な種類があり、誰でも参加できる「Public」、フレンドの参加が必要な「Friends+」、招待のみの「Invite Only」などがあります。

まとめ

VRChatはユーザー同士が自由に交流できるソーシャルVRプラットフォームで、独自のカスタマイズ機能や多彩なプログラミングオプションを備えています。アバターの作成やワールドの構築、トラストランク制度など、プレイヤーが自身のスタイルで楽しむことができる要素が詰まっています。このプラットフォームは新たなタイプのコミュニケーションを提供し、VRの可能性を広げている魅力的なスペースです。

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