日産・パスファインダー

パスファインダー（PATHFINDER）

日産自動車が手掛けるパスファインダーは、1986年に初代モデルが登場し、その後も数度のモデルチェンジを経て、今なお人気を保つSUVです。その魅力や進化の道のりは、SUV市場における日産の革新を体現しています。以下では、パスファインダーの歴史や各世代の特徴について詳しくご紹介します。

初代 WD21型系 (1986年 - 1995年)

パスファインダーは1985年に発表され、1986年から国内外で販売が開始されました。このモデルは、ボディ・オン・フレーム構造を採用し、ダットサントラックと多くの部品を共有しました。当時、オプションで装備された電子制御の4WDシステムは画期的であり、当モデルが多様な道路状況に強いことを示していました。

初代モデルは、主に2.4L 4気筒エンジンと2.7L直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載。また、1995年まで販売され続け、オフロード性能の高さから北米市場で「オフロードのZ Car」と称されるまでに評価を高めました。

2代目 R50型系 (1995年 - 2004年)

1995年にはパスファインダーの2代目R50型系が登場し、エンジンには新たにV6 3.3Lが搭載されるようになりました。その後、異なるモデル及びエンジンラインナップが追加され、特にデザインが2000年以降に進化した点が際立っています。2004年まで生産が続き、欧州市場にも進出しました。

3代目 R51型系 (2005年 - 2012年)

3代目となるR51型系は、2004年から北米向けに生産が始まり、F-Alphaプラットフォームを採用。最大の特徴は、3列シートを持つ7人乗り仕様であることです。この世代では、初のV型8気筒エンジンが搭載されるモデルも登場し、さらなるパフォーマンスを実現しました。

4代目 R52型系 (2012年 - 2021年)

2012年に発表された4代目では、パスファインダーの構造が変わり、モノコック構造を採用したクロスオーバーSUVへと進化しました。エンジンは新たに2.5Lの直4エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドエンジンが導入され、燃費の向上が図られました。さらに、2016年のフェイスリフトでは、エンジン出力の向上や内装の質感向上が見られました。

5代目 R53型系（2021年 - ）」

2021年2月に発表された5代目は、再びフルモデルチェンジを経て登場。デザインは初代モデルをオマージュした要素を含み、内外装の質が向上しました。エンジンは3.5L V6を搭載し、9速ATとの組み合わせで走行性能を強化。先進の運転支援技術も導入され、安全性能にも配慮がなされています。2022年にはメキシコ市場でも販売が開始されました。

車名の由来

「パスファインダー」とは、未知の地を探検する道を見つける車という意味合いを持ち、オフロードでもオンロードでも頼りにされる存在を象徴しています。

モータースポーツにおける活躍

パスファインダーは、過去にいくつものモータースポーツイベントに参戦し、多くの成果を上げてきました。特にパリ・ダカールラリーでの成功は、パスファインダーの耐久性とパフォーマンスの高さを広く知らしめる要因となりました。

このように、パスファインダーはモデルごとに革新と進化を重ね、日産自動車の中でも特に存在感のあるSUVとして、いまだ人気を集めています。今後のさらなる発展にも期待が寄せられています。

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