日産・フェアレディZコンバーチブル

フェアレディZコンバーチブル

フェアレディZコンバーチブルは、日産自動車によって製造されたオープンスポーツカーです。このモデルは、東京モーターショーでコンセプトカーとして紹介され、その斬新なデザインが注目を集めました。その結果、市場からの強い要望が寄せられ、フェアレディZの派生モデルとして市販化されることとなりました。

概要

このコンバーチブルは、モーターショーでの顧客からのフィードバックを受け、急遽発売される運びとなりました。基本的には2シーターのスタイリングを用いており、オリジナルのデザインを損なうことなく、美しくアレンジされています。しかし、急ピッチでの市販化の影響で、オープン時にはBピラーが残っている点が特徴的です。内装のデザインには、白革シートとスウェード調の素材が使われており、高級感が漂います。また、幌部分は重量の増加を防ぐために手動式としており、その結果としてクーペ版よりも50kg増加したものの、比較的軽量に抑えられています。

エンジンに関しては、ターボチャージャーの設定はなく、自然吸気の3,000cc V6エンジン（VG30DE）を搭載しており、最大230PSを発揮します。販売台数は限られており、そのため中古市場においてはクーペモデルよりも高めの価格を維持し、走行距離の少ない個体が多く流通しています。最終的に、このモデルは1998年に生産と販売を終了し、カタログから姿を消しました。

歴史

初代のZ32型（1992年から1998年まで）は、1992年8月に登場しました。この頃、コンバーチブルには、クーペでは見られないホワイトカラーの内装や運転席のエアバッグが標準装備されるなど、豪華な仕様でした。1993年9月には初の改良が行われ、電子制御アクティブサウンドシステムが採用されました。

1994年10月にはさらなる改良が加えられ、新モデルの300ZXが登場しました。また、装備を簡素化したバージョンSが追加され、結果的に価格を抑えることに成功しました。全車両に標準装備されるエアバッグによって、安全性も向上しました。1997年1月には再度の改良が行われ、300ZXが廃止され、バージョンSのみが残ることとなりました。この時、新色のミッドナイトパープルも追加され、個性を強めました。

1998年9月には、クーペのマイナーチェンジを待たずに生産が終了し、フェアレディZコンバーチブルはカタログから姿を消しました。

後継車種

フェアレディZコンバーチブルの後を継ぐモデルは、2年後に登場したクーペモデルの消滅を経て、「フェアレディZロードスター」として復活しました。名前は変わりましたが、コンセプトとしては引き継がれています。

ネーミングの由来

「フェアレディZコンバーチブル」は、その名の通り、フェアレディZのオープン仕様を指します。美しさとパフォーマンスを両立させたこの車は、多くの自動車ファンに愛され続けています。

脚注

このモデルに関連する情報は、日産・フェアレディZにて確認することができます。

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